Steinberg Cubase Start Up Seminar

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YAMAHA 中西さんを迎えてSteinberg Cubase Start Up Seminarを行いました

2014.1.19(日) 15:00 / 18:00 つくば店 L Studio

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昨年末に開催告知を行い,募集を初めたCubase Start Up Seminar,あれよあれよと定員に達し,急遽第2部を開催することに。

ご来場頂いた方ありがとうございました

前回のセミナーから1年半くらいででしょうか。CubaseのVerionも7.5に上がり新機能を交えつつの初心者向けセミナーです。DAWをお持ちの方から,そうでない方までいろいろな方々にご来場頂きました。

Start Up Seminarということで内容は基本的なものでしたが,皆さん興味津々でした。

会場セットアップ

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当日の会場はつくば店 L Studioです。通常はリハーサルスタジオとして機能していますので楽器などを搬出しスクリーンやモニタースピーカーを設置していきまます。

せっかくなら良い音でモニターしてもらおうとKRYNA Stageなども持ち込み会場づくりです。

セットアップを終え,中西さんと簡単に打ち合わせ/流れの確認です。意外とすんなり準備は完了し,あとは皆様のご来場を待つのみ!

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さて,この日のシステムを簡単にご紹介しましょう

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DAW
Steinberg Cubase 7.5
Interface
Steinberg UR28M
Monitor Speaker
YAMAHA HS7
Keyboard
YAMAHA MX49(MIDI recに使用)
Headphone
YAMAHA HPH-MT220
Pysical Controller
Steinberg CMCシリーズ
Microphone
SHURE Beta57A(マイクでの録音に使用)

です。写真の右側のミキサーなどは説明用に用意したものですのでDAW Sysytemとしては独立しています。

DAWもいろいろなシステムが考えられますが,ここまで揃うと「プライベートスタジオ」という感じになってきますね。ミニマムなセットですとPC+DAW+Interface+Headphoneという感じですが,コレに加えて,Monitor Speakerフィジカルコントローラーが揃うと理想的かと思います。

セミナースタート!!

さてスタートの30分ほど前に開場です。うっすらBGMを流し,スクリーンには中西さんの方でご用意いただいた画像が表示されています。

MC(といっても最初と最後のあいさつだけ)は私が務めました。お礼と配布物の確認の後,中西さんにバトンタッチです。

簡単な挨拶の後,当日のシステムの紹介,Cubaseのバリーションの簡単な説明などを行い,実際の作業に入っていきます。

まずはMIDIの打ち込みからです。MIDI Trackを作成しドラムトラックに合わせてUSB接続されたMX49からリアルタイム演奏で録音です。

Groove Agentを用いいい感じのLoopを探していきます。それをMIDI Trackにドラッグし,とりあえずDs Loopとします。次に。MIDI Key MX49を使用したリアルタイム録音です。Harion Sonicを立ち上げPfの音を用意します。正常にMIDIがトリガーされているのを確認してClickを用意してPreCount 2小節で録音です。

さて,ここでMIDI Trackを拡大!当たり前ですが,タイミングが少し前後しています。クオンタイズやスナップの機能などを紹介し手早く修正していきます。

さて次はオーディオの録音と言うことでエレキギターの登場です。

僕もいつもは録音スタジオでアンプを鳴らしマイクで収録していきますが,今回のセミナーでは,「曲作り/デモ作成」というコンセプトですのでフレーズや音色は後から変更できた方が便利!と言うことでLine録音を行い,内部のPlug-isで音を決定していくというスタイルでの録音です。

UR28Mに接続を行い,VTS Connectionを確認し,レベルのセッティングのコツなどを紹介し,プラグインのセレクトに移ります。軽ーくひずませるアンプ/エフェクトのセッティングをチョイスし早速録音,中西さんギタリストではない,とのことで若干たどたどしいフレーズではありますが録音完了(実は打ち合わせ段階で頼まれて僕もトライしたのですがもっとたどたどしくなることが判明し,お願いしました。)

実際に録音されているのはラインによるクリーンサウンドであることをPlug-inをバイパスしてチェック。

さて,いよいよマイクを用いた録音です。残念なことに中西さん数日前から風邪気味で喉の調子が良くないとのことで急遽エッグシェイカを用いた録音に変更です。

やはりVST connectionを確認し,信号がきちんとアサインされていることを確認します。マイクを用いた録音ということでハウリング回避の為,いったんMonitaorを絞りHeadphoneでの録音です。

来場いただいた方が見つめる中,会場に響くのはエッグシェイカーの「シャッカシャッカシャッカ...」という音のみ。非常にシュールです(Rec StudioのPlay roomってこうなんですけどね)。

さて,再びモニターレベルを上げ,きちんと録音されていることを確認し,収録編はいったん終了です。

さて,次に修正編です。修正というと聞こえが悪いですね:-(。編集編としましょう。

修正/編集というと一番最初に頭に浮かぶのがやはり「ボーカルトラックのタイミング/ピッチ修正」ではないでしょうか。
と言う訳でVariAudio2.0を用いてボーカルの修正の実演です。素材をスタジオ収録の素材に切り替えざっくり聴いてみます。

あえてフラット気味に歌ってもらったという素材を聴いていただきVariAudio2.0で解析してみます。確かに1/4ほど低い部分が数カ所あります。

とりあえず,いったんすべてのセグメントを選び,ピッチをクオンタイズしますと画面上で「グニュー」とセグメントが移動し正しいピッチへ,オン/オフで聴き比べてみると明らかですね。

まぁ製作途中では正しいピッチにしておいて,と言うのがよいのでしょう。

ただ,歌は非常に重要なパートであるが故にVocalさんはピッチやタイミングにシビアになりがちです。
それが悪いことだとは思いませんが,雰囲気や勢いなども音楽の中の重要なファクターです。
「うまくないけど味がある」方が「うまいけどつまらない」よりベターだと思います(一番いいのは「うまくて味がある」だと思いますケド...)。
正しい,と言うことが決して正解ではないのが音楽ですからこの手の補正ツールを使用するときには皆さんもご注意ください。

VariAudio2.0の活用法に「自分で歌ったメロディをMIDとして出力する」と言うのもあります(VariAudio1.0から可能でしたが)。ボーカル呑みならず単音楽器ならば可能です。

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文章にするとあっさりしてしまいますね(汗)。

実際には間に休憩を挟みつつも1時間半強のセミナーでした。アンケートにもご協力いただいたのですが,ご来場の皆さん何かと得るものがあった様子。何よりでした。

Music Plantつくば店は茨城県唯一のSteinberg Lab(2014.1.23現在)として今後とも情報発信がんばって参ります。Steinberg製品はもとより,DAWのシステムの相談などお気軽にお問い合わせください!!(DAWの使用方法は各メーカー,サポートセンターをご利用ください。)