Roland新製品発表会速報!!

Roland VG-99+FC-300
BOSS compact series DN-2,FZ-5,ML-2
BOSS Legend Series FBM-1,FDR-1
Edirol M-16DX,M-10DX,M-10MX
Edirol R-09 series
Edirol RCR-800,PCR-500,PCR-300
Roland MV-8800
Roland Digital Piano HP series,FP series
Roland V-Synth GT


行ってきました!!Roland新製品発表会!
会場は渋谷O-East。 オープンとスタートを勘違いし、30分も早く会場に着いてしまい、結果的に一番乗りで会場に入ることが出来ました。
早起きは三文の得(?)ですね。
受付の前にはV-Synth GTが宙吊りに!! そしてBOSSとFenderの共同開発による
Legend Series FBM-1FDR-1が山積みに!!



会場に一番に入れたおかげで、デモンストレーション開始までの30分じっくり新製品を触ることが出来ました。しかも開発陣の解説付です。
これ以上の解説はありませんね。 V-Synth GTのところに20分ほどいたでしょうか?(V-Synth GTの詳細は後述)


いよいよ定刻、デモンストレーションの開始です。
最初にバンドのデモンストレーション演奏があり、そこからギター関連、PC周辺機器関連(=Edirol)そしてRoland製品という順番で解説が進んでいきました。

Roland VG-99+FC-300


VG-99ですが、V-Guitarシリーズ最新にして最高モデルです!!デュアルCOSMテクノロジー搭載し、COSMギター×COSMエフェクト×COSMアンプを組み合わせることで無限ともいえる音づくりが可能です。 リボンコントローラやD BEAMを搭載していますから、エフェクティブなパフォーマンスも可能です!!
デザインも床置きタイプからデスクトップでの使用を考えたデザインに変更。賛否あるかと思いますが、 PCでの作業が増える昨今非常にリーズナブルなデザインであることは間違いありません。コレで床に胡坐を組んで音作りしなくてもすみます。
「Liveで演奏中に音変えらんないじゃん??」と言う声も聞こえてきそうですが、心配無用です。そのために開発されているのがFC-300です。
専用コントローラというわけではないので、普通のMIDIフットコントローラとしても使えますし、 VG-99に普通のMIDIコントローラを接続して使用することも可能ですが、FC-300を使用すると便利なことがあります。
まずVG-99とFC-300はMIDIケーブルはもちろんLANケーブル(CAT5以上)1本でも接続可能で、この接続方法を採用することにより、パッチネームや、チューナーをFC-300に表示させることが出来るなど双方向通信が可能になり、更にはVG-99から電源供給が可能になります。 更にVG-99にはピッチをMIDIに変換する機能が搭載され、やはりPCでエディット可能な専用エディタが同梱されています。
出力端子も1/4"L+Rに加え、XLR L+R(!!)更にS/P DIF(coaxical)も搭載、様々なユースに対応できます。





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BOSS compact series DN-2,FZ-5,ML-2


コンパクトシリーズの新製品、 Dyna Drive DN-2, Fuzz FZ-5, metal Core ML-2 に移りましょう。
Dyna Drive DN-2ですが、ピッキングの強弱やギターのボリュームコントロールにより、歪の量を自在にコントロール可能です。デモンストレーションで使用していたアンプはRoland JC-120だったのですが、コレがあら不思議、 JCM800のようクランチ~オーバードライブの効いたアンプにはやがわりです。しかも、ピッキングを弱くしたときにクリーンな感じはまさにJCのそれです。しかし思いっきりストロークした時のドライブ感は真空管アンプのそれといって差し支えないでしょう。 しかもその変化が非常に自然です。 真空管アンプをクランチ/オーバードライブに設定しておいて、ギターのボリュームをあげていったときの感じなどは一瞬「他のアンプなのか?」と思ってしまうほど!! 音の抜けもよくオススメです。


次にFuzz FZ-5ですがコレは3種類のCOSMモデリングがベースになっています(Face/MST/Octave Fazz)。 出てくる音を単純に解析してモデリング下のではなく使用されているトランジスタ等の素子レベルでモデリングしてあるので、非常にリアルです。
更にオリジナルを超える歪を可能にする「BOOST」なるつまみも!!

最後にmetal Core ML-2ですが、始めは「metal Zoneの後継機種かな?」と思っていたのですが、音を聞いてまったく別物だと言う印象に変わりました。
Metal Zoneは歪ませていくと、音が細くなるという部分があり、歪を取るか、太さをとるかで非常に悩みます。ML-2はそんな心配は無用です。
「DIST」を回して、歪ませれば、15Wのアンプから、「!!!」というヘヴィな、いや Heavyな歪が出てきます。 デモンストレーションでは7弦Gtのダウンチューニングで更にDrop Dという設定のGtを使用していたのですが、低域もつぶれることなくしっかり出てきていました。 いわゆるModern Heavinessに対応したコンパクトと言えるでしょう。

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BOSS Legend Series FBM-1, FDR-1


今回のGt/Ba関連で最大の話題を呼ぶ製品かもしれませんね。
コレによりBOSSはFender社以外に唯一正式にBassmanとDelaxe Reverb-Ampの名称を使えるメーカーとなりました。たいしたことのないように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、登録商標という言葉があるくらいです。 Line6社も権利関係で、モデリングの名称にMarshallやFenderなどを勝手に使うことは出来ないのです。
いくら共同開発だからといってもコレは快挙でしょう。 写真ではわかりづらいかも知れませんが本体にはしっかりとあのFenderのロゴがプリントされています。
外見も凝っています。まずFBM-1ですがツイードというわけではないのですがそれを思わせるカラーとデザインです。元となったのは最も人気のある'59 Bassmanです。オリジナルの6つのノブを再現し、Birght inも装備しています。
FDR-1もあのレザーフィニッシュを思わせる仕上がりです。こちらは元になったのは'65 Delaxe Reverb-Ampです。こちらもオリジナルのつまみを再現、VIBRATOももちろん搭載しています。
デモ演奏を行っていたのは、森園さんだったのですが彼が言うには、「アンプを取り替えられたのかと思った」と。いい得て妙ですね。JC-120とは思えない音が出ていました。
Blues系をこよなく愛するギタリストには是非試していただきたいエフェクターです。
ギター関連は以上です。

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Edirol M-16DX,M-10DX,M-10MX


次はEdirolの製品紹介です。まずミキサーM-16DX,M-10DX,M-10MXの3機種です。 Edirol(Roland)がミキサーというと意外な印象があるかもしれませんが、VSシリーズなどを考えるとなんら不思議ではありません。 Mシリーズと名づけられたこの3機種はホームユース、主にPC周りでの使用を想定して開発されているようです。 現時点での最上位機種M-16DXはデジタルミキサーでコントローラとコネクタボックスのセパレートデザインを採用。デスクトップがケーブルで煩雑になるのを防ぐことが出来ます。 InputはXLR inを4つ、1/4"inを10、RCA inを2つの16ch構成、もちろんHi-Zにも対応しています。
M-16DXのみに搭載されている機能を紹介しておきましょう。自宅での作業をメインに設計されていると書きましたが、自宅のルームアコースティックがスタジオ並という恵まれた方は少ないと思います。
商業スタジオというのは専門の設計業者が作るので、非常に考えられた配置と、優れた音響特性を持っているところが多いのですが、自宅でコレを追求しようとすると大変なことになります。 その部屋の、必ずしもベストとはいえない音響特性を、「ルームアコースティックオートコントロール機能」が補正してくれます。デモンストレーションでは中域が過多な状態の音を、一聴して明らかなほど 補正してくれていました。コレは非常に使えます。部屋の音がよいのか悪いのかわからない、という話をたまに聞くのですが、とりあえずフラットであることが前提ではないでしょうか? それを専門的な知識無しに得ることが出来るのは大きなメリットでしょう。

長くなってきたので、残り2機種は簡単にスペックを記載するにとどめますがMシリーズは操作子が多くあるのでリアルタイムの操作に非常に優れています。
M-10DXはXLR×2+4Stereoで一体型という構造のこちらもデジタルミキサーです。
M-10MXは非常にコンパクトな5Stereoのミアナログミキサーです。コレは純粋に混ぜるだとけいった感じでEQやAUXは搭載していません。

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Edirol R-09 series


コレは「新製品」というわけではないですね。「新色登場」と言ったところでしょうか?R-09のラインナップにR-09R(赤)とR-09W(白)が加わりました。しかしそれだけでは終わらないのが流石です。
システムプログラムがVer1.20にアップグレード、省電力モードやピークホールド機能が追加されました。
オプションも増加!
せっかく新たなカラーバリエーションが出たのですからスタイリッシュに持ち運びたいものです。 一見デジカメのポーチのようなR-09シリーズ用のポーチも発売されました。 腰からにぶら下げておけば、スタジオでナイスなフレーズがひらめいたときもすぐ録音できます。当店にも近日入荷します。

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Edirol RCR-800, PCR-500, PCR-300


PCRシリーズの新製品です。製品ラインナップは PCR-800(61keys), PCR-500(49keys), PCR-300(32keys)です。そこは今までと同じですね。
今までと比べて外見がちょっと無骨になった感じです。そして操作子(ボタンや、スライダー、ノブなど)が27個から50個に増加しています。 音源をコントロールするだけではなくソフトシンセやDAWへの対応が感じられます。もちろんPCからUSBで接続してバスパワーでの駆動も可能です。
ライブでソフトシンセを使用したり、DAWを使用する機会が増えてきているであろう今日、こういったコントローラビリティの向上は非常にありがたいですね。
また、PCR-*00シリーズにはCakewalk Production Plus Packが同梱されています。
内訳はSONAR LE,Project5 LE,D-Ro LEです。SONAR,D-Proユーザーである僕からしてみればコレだけも買う価値ありでは?と思ってしまうほど豪華なバンドルです。
デモンストレーションでは PCR-800を使用し、これらのソフトを駆使して、リアルタイム演奏を行っていましたがグリッサンドなどで本体が動くこともなく、ステージキーボードとしても優秀であることを証明していました。 手ごろなMIDI鍵盤をお探しの方には是非試してみていただきたい鍵盤です。

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Roland MV-8800


HIPHOPやR&Bのクリエーターから高い信頼性を集めているMV-8000がMV-8800に進化しました。ディスプレイがカラーになったり、VGA出力が標準装備になったり、嬉しいアップグレードが満載!!
また今回MV-8800の作成にあたり、OCTOPUSSYと国内のHIPHOP系最重要エンジニアであるD.O.I.氏がデモトラックやエフェクト/マスタリングパッチを作成、内蔵しています。 D.O.I.氏がインタビューで
「エフェクトは自分で使いたいもの、こうだったらよいな、と思うのモノを中心に作成しました。うまくいったと思っています。自分でも一台欲しいくらいです。」
と言っていたのでコレは試す価値ありですね。エフェクトは音楽の本質ではないかも知れませんが、楽曲をかっこよく聞かせるために不可欠なものでしょう。 この慣れが必要な部分を、D.O.I.氏が作成したパッチを選んで微調整するだけですむというのは、大きな魅力です。

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Roland Digital Piano HP series,FP series


さて今回ひそかに楽しみだったのが、このデジタルピアノの試聴です。家庭用デジタルピアノHPシリーズのシリーズに3機種、マルチユースのFPシリーズに2機種ラインナップが加わりました。
デモンストレーションはFPのみだったのですが、HPに関してはブースでしっかり解説を受けてきました。
基本的なスペックとしては88鍵盤マルチサンプリングです。デザインも高級感溢れるデザインにマイナーチェンジされています。弾き心地がもはや本物と言っても良いPHA-II鍵盤等でしょうか。 細かい機能もあるのですが、印象として「すごいなぁ」と感じた部分です。HP-205,207にはアイボリーフィール鍵盤が採用されています。デジピに関する不満に「鍵盤タッチがちょっと...」「プラスチックの鍵盤が...」というのがありますが、 HP-205,207に関してはそれはないでしょう。
STEINWAY&SONSを弾いたことが何度かあるのでですが、あの、つや消しの高級ピアノにのみ搭載されていた鍵盤がついにデジピにも!!とちょっと感動です。 またHP-207を弾いた印象ですが、目の前でちゃんと弦が鳴っているように聞こえます。 普通のデジタルピアノはスピーカーが本体の下向きにあったり、上面にあって、本物を弾きなれている方は非常に違和感を覚えるのですが、コレは違います。テクノロジーを駆使するとこうなるのか...、と関心です。 またグランドピアノの蓋の開き具合で聞こえる音色はもちろん変化するのですが、それを10段階で変更できます。
色も従来のライトチェリーとマホガニーに加えサテンブラックが...。コレが非常に素敵で、うまく写真を撮ればまさしく高級グランドピアノ!!!
今までのデジタルピアノはピアノの代わりでした。コレはある意味今後も変わらないのですが、HP-207は非常に妥協点の少ないピアノだと感じました。マルチサンプリングで音がいいのはもちろん、高級感触れる仕上がりで、実際以上に良い音に感じること間違い無しです。 また、簡単に録音、再生可能にする、USBホスト機能なども搭載していますので、先生の演奏を録音しておいて、次回レッスンまでにそれを効きながら練習!!何てことも簡単です。
HP-203に関しては省略されている機能もあるのですが、その分お求めやすくなっているのも事実です。初めてだから安いやつで...、というその気持ちもわかるのですが、ピアノHPシリーズなどはインテリアとしての部分もあります。高級感溢れる良い音で練習、演奏しませんか??

さてHPシリーズでちょっと長くなってしまったので、FPシリーズはちょっと短めにいきましょう。
自宅のみならず、ちょっとスタジオで、ライブで、そんな手軽な使用を可能にするのが、FPシリーズです。 だからといって安っぽいわけではありません。基本機能はしっかりと、でも運搬や、セッティングはラクチンに、という開発陣の心意気が伺える仕上がりです。 本体にスピーカーを搭載していますので、自宅での練習はもちろん電源スイッチだけでOK。1/4"のジャックをステレオで搭載していますので、練習スタジオやライブもなんのその。専用スタンドに取り付けるもよし、簡易スタンドにして、持ち出し兼用にするもよし。アクティブなアナタにぴったりの鍵盤ではないでしょうか??

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Roland V-Synth GT


全国1万人のV-Synthファンの方お待たせしました!!V-Synth GTです。さて何から話せばよいのか....。
とりあえずいきましょうか。

まずサウンドエンジンをデュアルコア化!GT1台でV-Synth2台+アルファのサウンドが!!
楽器固有の「演奏表現」をモデリングしたArticulative Phrase Synthsis(以下AP Synthsis)の搭載。
Sound ShaperがIIに進化
ディスプレイが液晶カラーに!
USBホスト機能の追加
VariPhrase,AP Synthsis,アナログモデリングOSCと同時使用が可能となったVocal Designer!

シンセサイザーという楽器は確かに様々な楽器の音が出せるのですが、それっぽく演奏できるかというとそれは難しかったりします。 どうしてもコントローラーというかインターフェイスが異なりますから仕方ないのですが、昔の達人達はmodulationやbenderを駆使することで、オシレーターであるシンセを「楽器」まで昇華させたのです(ちょっと乱暴な表現ですが...)。
今はテクノロジーがそれをやってくれます。サックスのビブラートとバイオリンのビブラートは違います。しかしAP Synthsisにより、Violinの音色にSaxのビブラートを載せることが可能なのです。ハーモニカにバイオリンのピチカートのディケイを再現することが可能なのです。現時点ではsolo系の音のみが搭載されていますが今後のversion Upでいろいろやって行きたいと、開発の方はおっしゃっていました。もちろんこのAP SynthsisはV-Synthに搭載されているElastic Audio Synthsis(以下EA Synthsis)との併用が可能で、Structureもそれにあわせて増加しています。
コレは勝手な推測ですが、Rolandのシンセの技術の結晶としてV-Synthシリーズが作られているような気がします。
V-Synthは通常のいわゆる「サンプルプレイバックシンセ」とは完全に一線を画す製品です。初めて触ったとき、「シンセなのにリアルなピアノの音が出せないなんて...」と思いましたが、それは僕が通常の、楽器の代用品としてのシンセに毒されすぎていた証拠でしょう。
誤解しないで頂きたいのですが「サンプルプレイバックシンセ」を悪く言うつもりはありません。僕も数台所有していますし、サンプルプレイバックシンセが音楽シーンに及ぼした影響は計り知れないでしょう。ただV-Synthはその音楽シーンに真っ向から向かった製品であり、それだけ画期的な製品なのだと感じました。Jordan Rudess氏などが率先して使用している理由がわかる気がしました。
そういえばJordan Rudess氏は今回のV-Synth GTのデモンストレーション演奏を行っており思いがけず彼の演奏を見ることが出来ました。
ロック/メタルがすきな僕としてはコレが一番よかったですね(苦笑)。
テンキーの追加を含むパネルレイアウトの変更など、ユーザーからのリクエストもしっかり反映されています。
昨年V-Synth Ver2.0を購入したのですが、GTが出るなら待てばよかった....
発売予定は4月。待ち遠しいですね。

Roland V-Synth GT Master Seminar Report
Roland V-Synth GTのより詳細な機能説明です。(20070808追記)
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以上まとまらない部分ありますが、以上でReport終了です。
KORG新製品発表会
Roland新製品発表会2008(2008/2/13追記)


この記事の最終更新日はSep 20, 2018 Thursday 10:03 JST ,
Product Review最終更新日はAug 25, 2023 Friday 07:50 JST です。
最新記事はbeyerdynamic M 160です。