iFi-Audio
iPower

今回見ていくのはACアダプターです。iFi Audio の製品でiPower 9Vというアダプターです。この他にも5V,12V,15Vをラインナップがあります。

ACアダプターのレビューはPAP-509DCJ以来でしょうか。電源は色々試してきたのですが,アダプターとなると音響機器は少ないので対象となることが少なかったです。

さて,今年積極的に試してきた印象の有るiFi-AudioのACアダプター,その実力は如何に!!

Product Overview of iPower

今回すべてのVoltageチェックできればよかったのですが,エフェクターは殆どが9VDCで動くので無理でした。すいません。ただ,コンセプトは同じでしょうから他の電圧に関しても同じ効果があると思ってもらって良いと思います。

ざっくり仕様を見ていきましょう。まず入力は100...240Vのユニバーサルに対応,各国のコンセント形状にマッチさせるべく,コンセントブレードの変更も可能です。

出力はCenter +のアダプターで楽器業界の方のために(?)極性反転のアダプターが付属しています。また,よくあるACアダプターの先端部以外への変換も付属しています。

テクノロジーとしてはおなじみ(?)Active Noise Cancellation®はもちろん,「アレイ・テクノロジー」というダイナミックノイズ抑制回路を入力段と出力段に搭載。これもより従来品より10倍の静寂とのことで箱の裏に通常のACアダプターとの比較があるのですが,ノイズレベルが電圧比較で1/1000とのこと。わかりづらいかもしれませんがノイズレベルが通常品と比べて-60dB(僕はこちらのほうがしっくり来ました)!!DAWお持ちの方は同じ信号でFaderを-60dBと0dBにしたものを聴き比べてみてください。-60dBはほぼ無音です。増幅する前のMic Levelの信号とLine Levelの信号くらいの差があります。

DCに対してのノイズが1microvoltということは9Vを基準にすれば,9V±0.000001Vということですから「かなりDC/ほぼDC」といえます。DCにノイズが乗ると回路側には不安定な電圧が供給されることになりますからデメリットしかありません。

あと注目したいのが,供給電流が2Aまで可能ということ(iPower 9Vの場合。5V,2.5A/12V,1.8A/15V,1.2A)。パワーサプライのマスターアダプターの代わりを務めることができる出力です。しかもそこからクリーンなDCが得られるのですから願ったり叶ったりです。

Sound Impression of iPower

さて,実際の音に参りましょう。

録音時にBassistのプリアンプに使ってみました。「そうそう良いACアダプターあるんだよ。」と試したのですが,差し替えた瞬間「お,音にコシが出た!OK!この音で行きましょう!!」と好感触です。低音が痩せる感じでもなく,バランスが整った感じです。

後日他のエフェクターに試してみました。

まずはドライブ系です。一般的なアダプターで「まぁ,このくらいかな。」というクランチ系のサウンドにしてiPowerに差し替えました。するとミッドレンジの嫌なピークがとれてくっきりした音に!音源で聴いたことのある香ばしい感じのクランチサウンドに早変わりです。

次にコンプレッサーです。ちょっと強めに叩いてみて,iPowerに差し替えました。叩かれている感じはさほど変わりませんが音抜けが違います。ちょっと高域にEQを掛けて補正をしたようなすっきり感があります。

色々なドライブペダルで試してみましたが,効果がわかりやすいものだと周りのスタッフが「まーじーかー!!」「おお!!」と声を上げるほど違います。

BassのSlapのCompに使用してみたろころ,やはり音量感が上がりヌケの良い音に。

そうそう,ちょっと意地悪なテストしてみました。一般的なACアダプター+iPurifier DC Vs. iPowerです。
結論は互角!!

製品としては似たような部分がありつつもiPurifier DCは24V 3.5Aまで対応できるなどやはり柔軟性は違います。

とは言え,この価格差でここまで同様の効果が得られるとは...。

ちなみにiPurifier DC+iPowerも試してみましたが,これはそれぞれ単体のときと大きく改善しませんでした。どちらもDCを極限までクリーンにしてくれているのでしょう。

気を良くした僕はシンセでも試してみることにしました。YAMAHAのシンセはCenter+なのでそのまま使えます。12Vのアダプターを引っ張り出してきて音色を決めた後差し替えてみます。いやー,効きます!高域がスッキリしてアンサンブルの中で一歩前に出てくる感じです。安価なシンセは高級機に比べてどうしても埋もれがちな部分があります。流石に本体の金額差を埋めることができるとは参りませんが,標準のアダプターより明らかにプラスに働きます。

アナログシンセでも試してみました。標準のアダプターとくらべて高域がスムーズになり,低域の涼感が増します。EQで補正できる範囲といえばそうなのかもしれませんが,出力段でしっかりした音になる,ということを考えると何らマイナスは見当たりません。

Afterwords

いやー,すごいACアダプターが出てきました。標準的な製品と比べると高価な部類に入りますが,2.0A出力が可能な事(iPower 9Vの場合。5V,2.5A/12V,1.8A/15V,1.2A)を考えると決して高くはありません。

DCパワーサプライのシステムを組んでいる方にからてしてみれば,高出力でしかも音が良い,という願ったり叶ったりなACアダプターではないでしょうか。

シンセの音を良くしたい,という方にもおすすめです!!

2016/12/8加筆

環境によって高周波のノイズが載る場合があることが判明しました。代理店の方も協力していただいて現在原因の特定を進めています。

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