ADAM Professional Audio
D3V Black
今回見ていくのはMonitor speakerです。カテゴリとしては比較的新しい印象のDesktop Monitorと言うことになるでしょうか。
IK MultimediaのiLoudシリーズya Genelecの8010なども机の上などにおいてtiltを変更可能な製品ですので同じカテゴリと言って良いと思います。
早速見ていきましょう。
Product Overview of D3V
執筆現在、D3VにはBlackとWhiteがあります。代理店ページにもDESKTOPの記載がありますから間違いありません。数字の3はWoofer sizeの3.5inchに由来しており、VはVerticalの頭文字です。すなわち縦置き使用ということですね。
簡易的なSpecを記載します。
- 周波数特性
- 45 Hz ... 23.2 kHz(-6dB down point)
48 Hz ... 22.6 kHz(-3dB down point) - 総合システム出力
- 240W peak(200W RMS)(ペア)
- 低域出力
- 80W(70W RMS)(1本あたり)
- 高域出力
- 40W(30W RMS)(1本あたり)
- クロスオーバー周波数
- 4kHz
- 寸法(mm)
- 高さ200 x 幅115 x 奥行150 (スタンド使用時は高さ240)
- 製品重量
- 1.85kg + 1.73kg(梱包重量5.6kg)
片側に 回路が集約されていますので、Left側が少し重たいですね。
Controlを見ていきましょう。
VolumeとHeadphone out(3.5mm)はFrontに配置されていますが、残りはLeft Speakerに集約されています。
- Position
- Stand / Wall / Corner
- Desk
- None / Small / Large
- Room
- Treated / Moderate / Untreated
- Digital Audio Input
- USB-C
3つのFilterがどのように機能するのかを調べてみると本国サイトにそれと思しきページがありました。
まず、Positionですが、
- Filter type
- Low Shelf
- Corner frequency
- 400 Hz
- Cut
- 0 dB, -3 dB, -6 dB
- Q
- 0.707
Deskに関しては,Smallが
- Filter type
- Bell Filter
- Center frequencies
- 300 Hz and 2kHz
- Cuts
- -3 dB and -2 dB
- Q
- 1 and 2
- Filter type
- Bell EQ
- Center frequencies
- 200 Hz and 1.5kHz
- Cuts
- -6 dB and -4 dB
- Q
- 2 and 2.5
となっています。
Roomは
- Filter type
- High Shelf
- Corner frequency
- 6.5k Hz
- Cut
- 0 dB, -1.5 dB, -3 dB
- Q
- 0.707
とのことです。Desktopという比較的限定的な場所なので比較的周波数のポイントは絞り込みやすかったのかもしれません。
専用のTilt Standとは別に、Mic Standに取り付け可能です(3/8inch)。つまり、
- 平置き
- Tilt Stand
- Mic Stand
での運用が可能です。
Tilt Standは15度の角度になります。
USB ModeとAnalog modeの切り替えに関してはVol. knobを2回Pushすることで行えます。
Vol. Knob pushの機能をまとめておきましょう。本体Right側の背面にも記載されていますので忘れたらご参照ください。
- 1回
- Mute
- 2回
- USB input←→Analog input切り替え(数秒かかります)
- 3回
- Left←→Right 入れ替え
- Press & hold (2 sec.)
- Activate Standby
- スタンバイ状態で8秒長押し
- Auto-Standbyの有効化←→無効化切り替え
Left←→RightのCh Swappingはなかなかにありがたい機能だと思います。Left unitに基本的な機能が集中していますが、部屋のレイアウト上、Left unitをRight Speakerとして使用したい(=右側に配置したい)ということもあると思います。InputのLeft Rightを入れ変えれば良いだけといえばそれまでですが...
電源を投入するとLeft Unitの下にあるAdamのLogoが光ります。色と点滅/点灯状態でStatusを表示していますのでこちらもまとめておきます。
| 色 | 表示状態 | 意味 |
| 赤色 | 点灯 | 起動中/終了中 |
| 赤色 | 点滅(Flashing) | Limiter作動中 |
| 緑色 | 点灯 | Analog input mode |
| 水色 | 点灯 | USB Input Mode |
| 橙色 | 点滅(Pulsing) | 消音 |
| 橙色 | 3回点滅(Flashing) | Left/Right Swapping |
| 紫色 | 点滅(Pulsing) | Firmware update進行中 |
| 緑色 | 3回点滅(Flashing) | Firmware update正常終了 |
| 赤色 | 5回点滅(Flashing) | Stand by無効 |
| 緑色 | 5回点滅(Flashing) | Stand by有効 |
緑色、水色、橙色以外にの色になったら一旦確認したほうが良いかもしれませんね。
Left UnitとRight Unitを接続するケーブルは2mありますので、一般的な机の上での配置であれば充分だと思います。
USB接続時ですが、原則Driverは不要のようです。自動的に認識しない場合には、Sound Deviceで「ADAM Audio D3V」を探して選んでくれ、とのこと。
USB接続は、外出時など、荷物を減らしたいときには良いと思いますが、作業するときにはAudio I/Fからの接続のほうが良いように感じます。あまり難しく考えず、試してみて、気に入ったほうを使用するでもいいのかも知れません。
Sound Impression of D3V
さて一旦音に参りましょう。
届いたデモ機を簡単にチェックする為、とりあえず空いているスタジオにデスクを広げてチェックです。
最初、USB modeになっているのに気づかず格闘することしばし、にょっとして、とVol. knobを押すとすんなり音が出てくれました。取り扱い説明書はちゃんと目を通すべきですね。
机が小さめだったので左右の間隔は30-40cmくらいでしょうか。実際にはもっと離したStereo音像が正常に得られると思いますし、D3VのManualにも正三角形になるように配置しろ
といった旨の記載があります。個人的には必ずしも正三角形では無くても良いと思っていますが、頭部を頂角とした二等辺三角形ではあるべきですね。
iPhoneに入っていたdataをぱぱっと聞いて、Left Unit背面のSwitchを切り替えていきます。派手な変化ではありませんが確実に変わります。Switch positionの名称に振り回されること無く設定できれば良いと思います。
Passive Radiatorを搭載していますのでサイズの割に低域がしっかり聞こえます。もちろん8 inchや10inchサイズのユニット+バスレフには勝てませんが、サイズからは充分な印象です。いつも使用してるReferenceを聞くとサイズの割に低域が出ている印象です。今回の配置は壁から30cmくらいでしょうか。 低域は配置環境に大きく依存しますが、スイッチを切り替えた印象ですと、Positionは[Coner]が違和感が少ないように感じました。Passive Radiatorのおかげでサイズを凌駕する低域が得られるのは良いのですが、どうしても音源に入っている低域より少しサステインが長く聞こえます。
高域は「さすがADAMだな」、と感じさせるもので、Speakerを少し広げて配置すると眼前にきれいなステレオ音像が広がります。
配置は少し広めのほうが良い印象で、Reference Sourceの再生も非常に好印象です。
一緒に試したスタッフもなかなかの好印象の様子で「これはありだな...」とボソリ。
僕自身はすでにそれなりの環境を整えてありますのでD3Vが導入の対象とはなりませんんでしたが、D3VでMixingしてみたいなという感覚はあります。
S1Xでmixingしたsourceが違和感少なく、D3Vで再生されていたからです。
Afterwords
モニタースピーカーは気難しい印象がありますが、ぽんとおいて再生させてなかなかの音が得られる印象です。持ち運び、とまではなくても、多少の移動が、ある程度、想定されているのでしょう。試しにマイクスタンドにマウントして聞いてみましたが、極端な違いはありませんでした。
リハスタに持ち込んだりする場合にはマイクスタンドマウントもありだと思います。左右や高さの変更が容易です。
注意事項を挙げるとするなら、生楽器の録音時にはご注意ください。再生音量にもよりますが、Limiterが作動する可能性があります。


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checker:Takumi Otani
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