Solid State Logic (SSL)
Stereo Bus Compressor module for 500 format

さて,今回見ていくのはまたもやSSLの500シリーズ Stereo Bus Compressor module for 500 formatです。

Solid State Logic (SSL)新製品発表会2013でJimに「聞き慣れた環境で試してご覧よ」とごもっともなご意見を頂いてから,はや2年。
今回やっとその機会を得ました。

さっそく見て行きましょう。

Product Overview of Stereo Bus Compressor module for 500 format

G-Compほど長きにわたって,オリジナルを残しつつも形を変え生産され続けている製品も少ないんじゃないでしょうか。他にはSHUREのSMシリーズや1176LNくらいでしょうか。正確には1176LNはRev.と呼ばれるバージョンが存在しますので完全に単一モデル,と言うわけではないと思います。まぁ,G-CompもLogicシリーズと呼ばれるラック版,XLogicシリーズ,X-Rack,500シリーズとありますので厳密には単一モデルというと語弊があります。

ただ,長期間生産されるにはそれだけの人気と理由があるはずで1176ほどではないにせよコピーモデルも存在します。

さて,今回前述のとおり以前感じた「ラック版とちょっと効きが違う」,ということを検証するためですが,別にあらを探すわけではなく違いを把握した上で使っていければ良いかなと思います。

XLogic G series Stereo Compressorのレビューも合わせて読んでいただければ幸いです。

パネルを見ていきましょう。
当たり前ですが通常の500モジュールの2倍幅があります。

見慣れた色のノブが5つ並びます。

Thresold
-20 - +20[dB]
Make Up
Make UpGainです。X-Rackと+/-表記が逆になっていますが,時計回りで音量が上がるのは同じです。
Attack
0.1,0.3/1/3/10/30[mSec]
Release
0.1/0.2/0.4/0.5/1.6/Auto[Sec]
Raio
1.5/2/3/4/5/10
HPF
OFF/30/60/105/125/185

X-Rackのときにも感じたのですが、RatioがRack版より多い,とくに"3"があるのはうれしいですね。また,Key inがないのでHPFが装備されています。

Sound Impression of Stereo Bus Compressor module for 500 format

今回厳密にRack版と比較する,というチェックは時間の関係でできなかったのですが,さらっと試した印象ですとやはりRack版よりはX-Rack版に近い印象です。ただ,apiランチボックの影響も受けるでしょうから他のスロットで試したら違うのかもしれません。

バイパスにするとやはり中低域辺りが,よく言うとスッキリ,悪く言うとスカッとします。回路を有効にすると中低域の密度感が高まり,音圧感につながる感じが出てきます。

細かーい差を除けばこの価格でこのMagic Glueが手に入るのはありがたい限りです。僕個人としてはトータルとしてはラック版のほうが好きですが,Mix時にバスやチャンネルにインサートするのであればX-Rack版や500モジュール版のほうが向いている部分も有ると思います。

Afterwords

500シリーズもじわじわ盛り上がってきていますね。

リハスタなどで録音する,という話をよく聞きますが,そんな時クオリティアップに役立つのはやはりハイエンドアナログではないかと思います。

価格自体はハイエンドではない500シリーズのSSL。ぜひ導入検討に入れてみてください。

Solid State Logic (SSL),Stereo Bus Compressor module for 500 format 画像

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