Solid State Logic (SSL)
新製品発表会2013

S木さんにお招きいただきSSLがMUSIC MESSE Frankfurt2013で発表した新製品の発表会に行ってきました。

Frankfurt現地ので発表をのぞけば日本が1番だそうです。

SSL UKのサイトで見たSigmaもやってくると聞いてウキウキして行ってきました。

今回発表されたのは2機種,1つは500シリーズに対応したG-Comp "Stereo Bus Compressor module for 500 format"もう一つはA-FADA機能搭載アナログサミングエンジン SIGMAです。

順に見ていきましょう。

Stereo Bus Compressor module for 500 format

Solid State Logic (SSL),Stereo Bus Compressor module for 500 format 画像

1Uラック,X-Rackシリーズでもリリースされていた製品でオリジナルはGコンソールにまでさかのぼります。

XLogicシリーズの前身,Logicシリーズにもあったような気がしますから息の長い製品ですね。

もっと言うとWavesによりPlug-in化され,SSLからもDuendeとしてリリースされています。

Magic Glueと呼ばれ,僕も大変お世話になりましたし,これからもお世話になると思います。

それが今回 VPRモジュールで登場したのでより身近になりました。

500シリーズのモジュールの外側は持ってるんだけど...。

という人もG-Compを使用できます。

あくまでモジュールなので外側のモジュールに何を使用するかで若干音に変化はあると思いますが,今回試した感じは印象はX-RackのG-Compに近いと思います。ラック版ののレビューにもありますが,コンソールに搭載されているG-compに近い印象です。

「やっぱりラック版よりナチュラルだね。」とJames氏に言うと,「設計も同じだし同じはずだよー」と。

「今度自分のスタジオで慣れた環境で試してご覧よ」とごもっともな指摘を。

おってまた詳細にレビューできればと思います。

Sigma

さて,今回(個人的に)メインだったSIGMA 前述の通りサミングエンジンです。

2Uのサイズにモノラル換算で32入力と搭載し,Post Fader Direct Outputも装備,内部に2つのバス(MIX A/B)をもち,MIX BはMIX Aに統合可能。出力は前述のDirect Outputの他にHeadphone output,MIX A output(L/R),Monitor Output(L/R),ALT output(L/R)にMIXバスにSend/Returnが搭載されています。

MIXバスのReturnは切り替え可能でSEND信号とSummingが可能ですので,SIGMAを複数台使用することも可能です。

つまりSIGMA1のMIX AアウトをSIGMA2のMIX A Returnに入力しブレンドの設定にしてやれば64モノラルのアナログサミングが可能です。

とりあえず今回は1台で使用する前提で解説していきます。

PCとSigmaはEtherで接続し,32モノラルの入力は16モノから16ステレオまでユーザーがsessionに応じて設定可能です。

それをコントロールするのはBrowser上で動く”Sigma Software”と呼ばれるアプリケーションです。

と大きく3つの機能を持ちます。

プロトコルはHUI,MCU,OSCに対応していますので主要DAWとの連携は問題なさそうです。

「サミングエンジンがDAWと連携?」と疑問を持った方のためにSigmaの最大のポイント,AWSシリーズにも搭載されているA-FADA機能を簡単に説明しておきましょう。この部分に関しては同じ機能ですのでAWS924/948のレビューの内容とほぼ重複しますがご容赦ください。

A-FADAは

Analog-Fader Access DAW Automation

の頭文字をとったものでDAWのオートメションでSSLのアナログフェーダーをコントロールできるものです。

DAWのリコール性,柔軟性とSSLアナログの音質のハイブリッドを実現するテクノロジーです。

フィジカルコントローラーと非常に似た印象を受けるのですが,ボリュームコントロールのプロセスがデジタルドメインかアナログドメインか,の違いは大きいですね。

もちろんサミングがアナログなのは言わずもがなですが。

僕はアナログサミングはSSL X-Deskを使用して行っているのですが,音量プロセッシングはDAWで行っていました。

Sigmaの出現により音量のプロセッシングもアナログで行えるようになりました。正確にはAWSがありましたから,より身近になりました,と言うべきでしょうか。

Sigmaに話を戻しましょう。

入力は前述の通り,16モノラルから16ステレオまで柔軟に設定可能です。入出力の端子は基本的にD-Sub端子が採用されています(TASCAM 配列)。

1-8がモノラル固定で9-16

までのがステレオ固定などという縛りはありません。

奇数Inputがステレオ,偶数Inputがモノラルの24入力も可能です.

たいしたことが無いよう容で「いつもの慣れているFaderの配置にSigamをあわせることができる」のは大きなメリットだと思います。I/Oをうまく設定すれば問題ないと思いますが,煩雑になればなるほどヒューマンエラーは増加しますから。

モノラルチャンネル設定の時にはPanの設定も可能ですが、これはDAWオートメーションとは連動しません。James氏にも確認したのですが、「プロトコルの解像度に差があるのでできないんだ....OSCなら可能だから将来的にDAWがOSCをサポートしてくれたらできるようにしたいね!」とのこと。

うっかりパンデプスの数値を聞き忘れましたがおそらく-X-Deskと同じ4.5dBでしょう。

さて,16入力をどう使うかにもよりますが,結構収まるんじゃないかと思います。

今までは16モノラルでなんとかやっていたのでそれが単純に倍になっただけでも大助かりですね。

音を聞くことはできたのですが,実際の操作感とまではなかなか。

夏-秋にかけてのリリース予定とのこと。

また欲しいものが増えてしまいました。

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checker:Takumi Otani

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