<

KORG
MR-1

今回はいまさらながらの感も甚だしいKORG,MR-1です。MR-1,MR-1000,MR-2000Sと販売されていましたが、2009年残念ながらMR-1が生産完了。なんとか在庫を見つけて手に入れてみました。MR-2000Sは弊社Rec Studioに導入されていますが、エンジニアのZAK氏がMR-2000Sに対して、

Liveのオペをやるときにラインを録音しておいて反省材料に使っている。生楽器をアナログミキサーでMixするならやはりDSDは魅力

みたいな事をおっしゃっていた(若干記憶があやふやですが)のを思い出して「確かにそういった反省は重要だ!」と思い、手軽にそういったシステムを組めないだろうか、と思案していました。機材が常設の現場にオペに行くこともあるのですが、いくら1Uとはいえ毎回持ち歩いていうたのではフットワークが鈍ります。
何か良い手は無いものか、と思っていたところ、同じくMRシリーズのMR-1が目にとまりました。

DSDにも対応し、ハイエンドな録音メディアとしてはもってこいです。Line入力はBalanceにも対応しているので変換ケーブルさえ用意すれば、XLRからの出力も受けることができます。

MR-2000Sで録音したDSDのミックスマスターを持ち運ぶのにも、出勤途中にチェックするのにもバッチリです。

とういう訳で、発売開始から数年が経ち、生産完了になってやっとProduct Reviewに登場した(汗)、早すぎたレコーダー(?)MR-1を見ていくことにします

Product Overview of MR-1

今更説明の必要があるのか気になりますが、お約束ですから。
外見はシルバーで視認性の高いDisplayを搭載しています。64 (W) x 120(D) x 24 (H) mm200g(電池含む)のでちょっとずっしりという感じでしょうか。HDDを搭載していますから仕方ないのかもしれません。USB2.0で接続してFAT32USB外部ドライブとして使用も可能です。Audio Gateを使用して曲の簡単な編集も可能です。記録、再生可能なフォーマットは2.8224MHz@1bit DSDIFF,DSF,WSDに加えBWF:44.1/48kHz@16/24bit, 88.2kHz, 96kHz, 176.4kHz, 192kHz@24bit, MP3:44.1kHz/192kbps(再生時44.1/48kHz@32bps~320kbps)です。DSDとMP3が同じ機材で扱えるのはちょっと違和感がありますが、使えるフォーマットは多いに越したことはありません。

MR(=Mobile Recorder)という観点から仕方ないのだと思いますが、入出力がミニフォーンであるのがちょっと...という感じでしょうでしょうか。一般には歓迎される仕様なのでしょう。ただ、入力の端子の間隔が狭く(航空規格)、なのでLineでの入力はちょっと困りました。なんとか小さなコネクターを見つけて自作です。そうそうHeadphoneもSONY MDR-CD900STを使いたかったのでそれもMR-1用に端子を交換しました。

Sound Impression of MR-1

サウンドインプレッション、と言ってもこのMR-1に関してはLiveの録音、しかもConsoleのLine Outの録音です。対象がLiveということもあり、どうしても比較できない(やり直しができない)部分が出てきますので参考までに留めておいてください。

本来ならマイクでの収録が一番有効なのかもしれませんが、必ずしもベストな位置にセットアップできるとは限りませんし、簡単で間違いが無いのでLine収録で使用しています。

またMR-2000Sで記録したDSDも容量が許せばそのまま聞けるので「アナログコンプを変えてみた」、等という音質の差もスタジオだけでなくチェックできるのはとても気に入っています。

AudioGateもMR-2000Sと同様に使用できますので何かと便利です。

音楽を持ち歩くという感覚が、遅ればせながらわかった気がしますね。

MR-1にはデモソングとTest Tone(1kHz sine wave)が予め入っているのですが、4種類のフォーマットで収録されています。

の4つで収録されているのですが、「こんなもの好んで聴く人いるのかしら?」と思っていました。まあRefToneがあるのはマイナスにはならないでしょうが。ピーという音ですから「別に4種類も...。どうせならすべてのフォーマットで...。」と思った次第ですが、聞いてみました。

違うんです。1kHzなんですが、スムーズさというか。こんなこと書くと頭おかしいのかと思われるのかと思いますが、MR-1をお持ちの方は良質のモニターでRef_2.8M.wsdとRef_48k.wav比べてみてください。

48kの方には最高域になにかありませんか?これがfilterの音というやつなのでしょうか。KORGさんのMR-1のページのキャッチに

「今までの録音は、何だったのだろうか…」そんなことまで思わせてしまう、コルグのまったく新しいMR-1 1ビット・モバイル・レコーダーの登場は、音にこだわるコルグからのひとつの回答です。1ビット、2.8224MHzという...

とありますが、1kHzを聞いてそれを再認識しました。

Afterwords

SSD(=Solid State Drive)がだいぶ手頃になってきていますが、HDをこれに交換とかできるといいですね。バッテリー駆動時間も長くなると思います。

MR-1のレビューとはそれますが、やはり反省材料(あんまりネガティブなイメージでもないですが)があると違います。よく音の世界には「正解が無い」といわれますが、個人的には、時代とともに入れ替わることもあるでしょうが「ハズレ」はあると思っています。独りよがりになりがちな作業を落ち着いて別の観点からチェックすることができる環境は非常に良いと思います。MDでも良いのでしょうが、不要になった際に簡単に消去できるのはやはり地球に優しいです。
MR-1のレビューなんだか、反省のススメなんだかよく分からない文章になりましたが。今回はこのへんで。

クリックでKORG,MR-1販売ページにジャンプ、別ウィンドウが開きます。

date:
checker:Takumi Otani

KORG,MR-1ショップページへ

Product Review