GOURD
GP 5052

今回GOURDはGOURDのG-Lineの電源ケーブルGP 5052です。GOURDのGCP-600,GCP-900などと比較しつつアンプや機材に接続してみました。

早速見て行きましょう。

Product Overview of GP 5052

見た目のデザインはシースの色を除いてGCP-600,900と似ています。しなやかさもしかりですね。GOURDのケーブルは電源ケーブルに限らずしなやかなものが多いので気に入っています。

電材部は5芯マルチコアのVCTFタイプとの事です。5芯マルチコア,何か凄そうな響きですね。2本づつがHot,Coldに使用され1本がGroundにつながっているのでしょうか。切って見るわけに行かないので想像の域をでません。ご了承ください。

Sound Impression of GP 5052

さておお待ちかねの音についてです。今回はギターアンプ,HAに試してみました。

さほどBreak-inされていない状態での試聴です。

ギターアンプにつないでGCP-600と比較してみました。GPC-600の音のイメージはGCP-600のレビューを参照していただくとして,まずクリーントーンの印象から

アタック感が綺麗に出てきて低域が若干タイトなイメージです。整えられた感じというんでしょうか。

歪ませてみてもその傾向は変わらず,扱いやすそうなサウンドです。

まとまり感はありますがアタックはきっちり出ているという印象です。予想(?)していた音とはずれていたのでちょっと意外でした。

マイクプリアンプでのチェックではGCP-600, Oyaide Black Mammba-αなどと試してみました。

ドラムで試したのですが,モノラル回線をパラってSolid State Logic XLogic SuperAnalogue Channelに入力しました。2台あるので1台にはGP5052,もう一台は比較対象ケーブルです。

まずGCP-600との比較ですが,GP5052のほうがやや腰高というんでしょうか。落ち着きのない感じに聞こえます。ただ中域,高域の解像度は素晴らしくハイハットのアタック,スネアのアタック感が生々しくなります。若干チリチリしていますがこれは新しいケーブルにつきものなのでスルーします。一方GCP-600に関してはBreak-inも充分進んでいるというのもありますが,一体感のあるまとまりの良い感じです。

トータルな音の質,という意味ではGP5250のほうが明らかに上位にいます。リファレンス,といっても良い解像度を持っています。

Black Mammba-αとの比較です。価格帯としてはGP5052のほうが上位にいますからそのへんを加味する必要がありますが,ここでは単純に音の印象を記述していきます。

腰高に感じられたGP5052より更にBlack Mammba-αのほうがあっさりしているというか,そういう印象です。中域が若干欠如して聞こえます。パサパサした感じ,と言うんでしょうか。

「はー,やっぱり音違うもんだねー」,という印象です。

高域のチリつきと若干腰高な感じがbreak-inを経てどう落ち着くか非常に楽しみです。

というわけでしばらく通電してから(8-9h x 1週間ほど)再度同じようなチェックを行なってみました

完全に一致したセッティングではありませんが,Break-in前後の傾向を聴くという意味では問題無いと思います。

まとめて表現してしまいますが,全体的に艶やかになり,音に深みが増した感じ,という印象です。落ち着いた,という表現も間違っていないのですが,高域/低域共に馴染んだ,という印象のほうがしっくり来ます。

積極的に使って行きたいまたケーブルを入手,という感じですかね。

Afterwords

ひと通りのチェックのあと,一緒に試したktrといろいろ話したのですが,非常に高解像度で期待が持てる音だね,と。しっとりした感じの女性ボーカルやマスターレコーダー,Mix時のハードウェアリバーブなどに使って行きたい感じだ,というと音の印象が伝わりますでしょうか。

あと,コンプに使うのもいいと思います。アタックをきっちり出してくれる感じの電源ケーブルですのでアタックタイムの設定がシビアになる部分はあるかもしれませんがより緻密に音作りができるでしょう。

トータルな部分に使用するのが良いのかな,というケーブルです。

興味のある方お気軽につくば店まで!!

GOURD,GP 5052 画像

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