GOURD
GCP-900
僕の好みの音がする電源ケーブル(この表現はチョット違和感を覚える人がいるかも知れませんね)GOURDからいつの間にかGCP-900という新製品が出ていました(汗)。GOURD好き(?)としては試さないわけには行きません。早速見ていきましょう!
Product Overview of GCP-900
外見はGCP-600とほとんど同じで、シースの色がブラウンというくらいの違いです。
電材部はさすがに上位機種GCP-600とは異なっています。
- GCP-600
- OFC(無酸素銅)
- GCP-900
- OFC + 6N + AgA 調合
です。OFCは無酸素銅(=Oxygen-Free Copper)のことで、6Nというのは純度を表します。Nは9(=nine)のことですが、それが6つ、すなわち99.9999%の純度をもつと言う意味です。
Sound Impression of GCP-900
さて、GCP-600とGCP-900で試聴してみました。場所はもちろん我らがホーム Annex Recordingです。音源をパラって2台のISA430mkIIにLineで入力、そのISA430mkIIの電源ケーブルをいろいろ切り替えて試聴していきました。
ベーシックな音質傾向は似ています。安価な付属の電源と試したほうが違いは大きいのでしょうが、勝つ(?)のが分かっている勝負ほど面白くないものも無いので集中してその違いを聞き取るべくシビアな試聴です
まずGCP-600は使い込んでるということもあり、聴きなれた音がします。GCP-600はあまり派手さはもっていないのですが、いろいろなものに使っていける電源ケーブル、という印象が有ります。いい仕事をしてくれる職人さん、と言う感じですかね。
GCP-900はそれに対してもう少し派手さというか、どっしり感,モッチリ感を追加した感じの印象です。使い込んでいくともう少し落ち着くと思います。今回GCP-900はbreak-inがあまりできていなかったので、やや高域にチリチリ感が有りましたがこれは使い込んでくるとなじんでくる部分ですのでスルーしました(店頭でお買い上げいただいた方には「最初は結構音変わりますから使い込んであげて下さいね」と話しています。詳しい方になると「Break-inしといて」と言う方もいらっしゃいますね)。
ベースアンプなどにも良さそうですね。ギターだと艶のあるクリーントーンと言う感じでしょうか。Distortionはチョット苦手かもしれません。ダイナミックレンジ,周波数レンジが広いもののほうがGCPシリーズの良さは生きると思います。
Afterwords
今回試して感じたのは、電源ケーブルにハズレと言うのはあまり存在しないのかなと、オーディオフリークの方はわかりませんが、我々音楽を組み立てる側としては欲しい音が得れるケーブルが当たりであり、それ以外はハズレになってしまうのかもしれない、ということです。
その昔コンプを買いに来たベーシスト(そうですね。「prd君」としておきましょう)がいろいろ試すうちに「これはやばい!」といって結局電源ケーブルを買ってくれたのは非常に印象深かったです。
みなさんも是非自分の中の「当たり電源ケーブル」探しに来てください。