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Belden
83803

さて、今回のレビューは電源ケーブルです。最近電源モノが続きますが偶然です。BELDENの83803という赤いケーブルです。非常に硬いケーブルで取り回しづらいのですが、派手な音しそうだなぁとおもって買って作ったことが有ります。

Product Overview of 83803

さて、スペックです。太さを除けば、Belden 88760と見た目は似ています。というかジャケットのカラーが同じです。
芯数は3本で硬い単線が7本撚り集められています。太さは7-8mmくらいでしょうか。AWGは12です。
さらにシールドを持っています。2重シールドです。いわゆる普通の編組構造のシールドの内側にBeldfoilと呼ばれるアルミ箔を巻きつけた形式のシールドを持っています。原理的にはマイクケーブルにも使用可能です(まぁ不可能だと思いますが)。

絶縁体にはテフロンが使用され、経年変化に強く、絶縁性の高いケーブルといえます。

音の話でなくて恐縮ですが、特徴を一言でいうなれば、硬い!結構な太さの単線(下の写真を見ていただければなんとなく想像出来るかもしれません)が合計21本入っているわけですから、取り回しづらさはかなりのものです。電源ケーブルにしてみようかなぁと言う方はやや長めにご購入下さい。

硬いケーブルは硬い音がする、というのが有りますが、どうでしょう。早速見ていくことにしましょう。

Sound Impression of 83803

実際自分で買って作ったり、スタッフが作るのを手伝ったりして、ギターアンプやベースアンプ、果てはアウトボードまで試したことが有りますので、いろいろな観点から見ていけると思います。

まずはギターアンプですが、高域がくっきりする方向に変わります。中域の押し出し感もあるのですが、高域に耳が行くと思います。音量も上がり、レスポンス向上、スピードが得られる感じです。音の分離も得られる感じで、ディストーションギターの団子になっていた歪が弦1本1本の響きが分かる感じになります。

ベースアンプに対しては、やはり、音量の向上が有ります。ギターアンプでは隠れがちだった中域の張りが非常によくわかります。一番向くのはSlap奏法かもしれません。ダンピングの良いThumbingと高域の効いたPullingが得られます。中域がきちんと存在するので決してドンシャリという感じではありません。ただ、派手、ということは言えるでしょう

さて、アウトボード系です。EQに使ってみました。フラットでナチュラルな傾向を持つEQだったのですが、一気にジャリっとした高域の派手さが加わります。ボーカルの子音やハイハットが前に出てくる感じです。解像度が上がるのでMixがやりやすくなるでしょう。ギターのプリアンプsoldanoに使用した時もクリーンがきらびやかになりました。
コンプでもやはり傾向は同じで、その派手な高域の感じで、深くかけていっても音が中域にまとまりすぎる感じではありません。
昔同僚がSRの現場で使ってみたい、と言うので貸したことが有りますが感想を聞くと、「ヤバい!(国内某社)のスピーカーがApogee Sound(海外のスピーカーメーカー。派手な音で有名)の音がする!」といっていました。まぁそこまで極端では無いにせよ、ケーブル差し替えた瞬間にアシスタントが振り返ったといっていましたからその変化は分かりやすかったのでしょう。
そうそう、ギターアンプに使ってみたいという人間がいたので貸したことが有りますが、「MarshallがMESA/BOOGIEの様になった!」と興奮気味にいっていました。

Afterwords

全体的に派手な音がするケーブルといっていいと思います。自分の音がなんか地味でペダルで強引に派手にしている方いらっしゃいましたら一度お試しください。

Belden,83803 画像

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Product Review