Antelope Audio
Pure 2

今回見ていくのはAntelope AudioのAD/DAコンバーター,Audio InterfaceのPure 2です。もちろんWCも出力してくれます。

良いAD/DAとクロックに加えてInterface機能持ったものっていないかなぁ,と思っていたのですが,見落としていました。正確には使用環境のOSに対応していなかったので候補から除外していたのですが,OSのUpgradeしたのを忘れていました。不覚です。

デモ機を借りてチェックです。早速見ていきましょう。

Product Overview of Pure 2

届いたデモ機パッケージを持ってみると結構重いです。OCXやMP8dと同じく1Uなのでちょっと意外でした。開けてみて更に驚いたのはその重量はほとんどPure 2の重量だということです。フロントには分厚いアルミの板が,まるでAvalon Designです。高級感もあり好印象です。Mac/PCからコントロールできるとのことでパネルはシンプルです。

左からPowerボタンOVENインジケータLOCKインジケーター10MインジケーターFrequency Up/DownボタンDisplayコントロールノブコントロール切り替えボタンプリセットボタン1-3phones端子 です。

背面はACインレットW/C in x2(1つは10M,10MX用)S/P DIF in(Coax/TOSLINK)AES/EBU inUSB BAES/EBU out S/P DIF out(Coax/TOSLINK)W/C out x8Analog in(Combo x2)Analog Out XLR x2Monitor outx2が並びます。

Interfaceとしても使用可能なのでDriverとコントロールアプリPure2 Control Panelをインストールします。

作動環境は

Windows
OS: Windows 7/8/8.1/10
Disk Space: Minimum 512 MB available disk space
USB: 1x USB 2.0 Port
Required USB bandwidth: 80%-90%
CPU: Intel or AMD equivalent CPU with at least 2GHz operating frequency
Memory (RAM): 4GB Minimum (8GB or more Recommended)
MAC
OS X: 10.8.5/10.9/10.10 (Yosemite Recommended)
Disk Space: Minimum 512 MB available disk space
USB: 1x USB 2.0/3.0 Port
Required USB bandwidth: 80%-90%
Memory(RAM): 4GB Minimum (8GB or more recommended)
CPU: Intel Core 2 Duo (Minimum) Intel Core i3 ™ or higher (Recommended)
Mac,Winともにアクティベーション時にインターネット接続環境が必要です。

です。

PC/Macからコントロールしない,という方も多いと思いますが,セットアップなどはapplicationからのみ変更可能です。

ドDriver,applicationのインストールはさほど大変ではありません(今回の環境はApple MacOS 10.10 Yosemiteです)。
Antelope Audio Download ページから,DriverとPure2 Control Panelをダウンロードします。
完了後Audio MIDI setupを立ち上げAudioを覗いてみるとちゃんとPURE 2が認識されています。

さて,簡単に特徴を記載しておきます。

まずDAコンバーターですが,メインD/AコンバージョンはデュアルDAC構造設計であり、左右チャンネルで個別のDACチップを使用しています。XLR端子の下にcalibrationのためのトリムが用意されています。

Headphoneアウトも独立した専用のD/Aコンバーターにより稼働され、より便利で柔軟性の高いルーティングを可能とさせます。

ADコンバーターはあの有名なBurr-Brown(TI)A/DコンバーターPCM4222が搭載されています。精密に改良されたアナログドライバーステージはオーバーロードを丁寧に処理し、確かなアナログサウンドと滑らかなクリッピングを実現します。

モニタリングですが,Antelopeの高質なアナログボリュームコントロールを採用しています。特徴的なのは0.05dB単位まで正確なステップリレー式アッテネーターであり、メインアウトを通したモニタリングで最高の透明感を演出します。Pure2 Control Panelをコントロールすると,小さい音ですが本体から「チキチキ...」という音が聞こえます。DAは常にフルビット出力されアナログドメインで音量をコントロールしているのでビット落ちの心配も無用です。

マスタークロックは第4世代64ビットAFCジッタ―処理とオーブンコントロール水晶発振器が採用されており,この技術はAntelopeの主要マスタークロックIsochrone TrinityとベストセラーOrion32 AD/DAに使われているのと全く同じ物です。複数のワードクロックアウトによってPure2はスタジオ全体のマスタークロックとしても使用可能です。前述のとおり10M,10MX Atomic Clockとの連携も可能です。

これだけでも結構すごいことだと思います。絶対額は高いですが,機能で見ると非常にコストパフォーマンスに優れた製品と断言できると思います。

Sound Impression of Pure 2

Inferfaceとして試聴してみました。

さて,Interfaceの試聴はプラグインやアウトボードの様に切り替えての試聴が難しい部分があり,どうやって比較しようか悩むことしばし,使用しているI/F SSL NucleusのEXTERNALを使用することにしました。

再生ソフトはKORG AUDIOGATE(Ver2)です。これは再生中にI/Fを切り替えることが可能なので今回のような比較にはもってこいです。

ソースは僕のReferenceを中心に,最近MixしたMixマスターなどを聴いていきました。Masteringなどの最終調整をしていないので音質変化という意味ではMixマスターが一番が一番分かりやすかったです。製品版のソースではリバーブの存在感なども含め違いが感じ取れます。

NUCLEUSからPure2に切り替えると低域(90-120Hz当たり)がすっきりし,KickとBassの分離が良くなります。EQで削ったような変化ではなく,整理される,位相が整う,という印象です。その部分が整理されたことに起因するのかその下の周波数(40-60Hz当たり)も見えやすくなりました。ラージモニターがない環境では大きなアドバンテージです。

中域は嫌味なく豊かになります。タムのリバーブが少し多めに感じられるようになりました。ごちゃつく感じは一切ありません。本来あったものがしかるべき形で見えてきた,という印象です。高域はくっきりし,音像がより手前に,よりワイドに出てくる印象,低域から高域までの位相が揃い、同じスピードで出てきてくれる感じです。高級機材がもつ音のしなやかさも兼ね備えています。

付属のUSBケーブルでここまでの効果なのでUSBケーブルをGOURD NUMERO 4255などに変更するとさらなるグレードアップが可能でしょう。

試聴環境の関係で今回はADが試せませんでしたが、DAと同様のクオリティを持っているのでしょう。

ちょっと気になった点,というか,こうだといいのにな,という点を記載します。Pure2 Control Panelに関することですので今後に期待です。

Pure2 Control PanelのMAIN DisplayにはUV meterとPeak Meterがありますが,両meterのCalibraionが同じです。

可能なら0VU=0dBfs/-12dBfs/-14dBfs/-16dBfs/-18dBfs/-20dBfs@1kHz位で選択できると,Mix時に「あ,meterちゃんと振れてるな」と認識できます。録音時にはAnnex RecにてアナログVUを使用しているのでぜひとも実現していただきたいです。

Afterwords

下のYou-Tube動画にもありますが,マスタリングクオリティをいうのがよく分かる機材です。端子のフォーマットが豊富に用意されているので業務使用からコンシューマーまで広く使って貰えるであろう製品です。優秀なクロックと優れたAD/DA,Intefaceとして最重要でありながらも最も見落とされがちな機能をこの価格で,高い次元で実現しています。HAがないので初心者の方がいきなり買うものではないと思いますがハイエンドを求める方に広くおすすめできる製品です。

Antelope Audio,Pure 2 画像

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