AMEK
System 9098CL (modified)

今回はあのNEVEを作り上げた天才回路デザイナーRupert Neve氏が90年代にfocusriteを離れたあとに手がけたAMEK System9098CLです。

Product overview of System 9098CL

System 9098CLはその"CL"が示すようにデュアルモノラルのCompressor/Limiterです。System9098というのはコンソールのシリーズで、他にもEQやDMAなどのラインナップがありました。
回路的にはコンソールに入っているものをラッキングしたものですが、ラッキングが前提で設計されているので、電源などもしっかりしています。
Dual monoのコンプレッサー/リミッターと書きましたが、[AMBIENT]というボタンでExpanderとしても使用できます。もちろんSt link可能です。

コンプレッサー部ですが、普通にコンプレッサーのつまみが並びます。

  • Thereshold:-30dB~+12dB
  • Attack:0.3~200msec
  • Release:0.1~10sec
  • Ratio:1.2:1~16:1
  • Output:-6dB~+18dB

あとボタン類[IN]=Bypass,[HARD KNEE],[AUTO]があります。

Limiter部はLEVEL(=Threshold),Releaseのツマミがあるだけです。僕はノーマライズはAD後に行うことが多いのであまりここは使用しません。

かかり方は、半端ないです。ガッツリというかきっちりというか。シビアに設定しないと大変です。コンプはあとで取り返しがつかなくなるときがあるので慎重にかけますが、なかなかコレが。
しかしそれから得られる音はすばらしいです。

Sound Impression of System 9098CL

通しただけで太くなるあのNeveの感覚は残しつつも、極端に音が変わるけではありません。程よくハーモニクスの効いた、エッジのある音になります。高級機材でしか味わえない「音が前に出てくる音」ですね。
KickなどにははずせないDynamicsとなっています。
またトータルにかけても良い感じに2mixをまとめてくれます。
ただ、流石に高級機、悪い意味で適当なMixや、Mix段階できちんとしていないものは相手にしてくれません。江戸っ子職人的なオーラを感じます。
それもそのはずThresholdの検出にデジタル回路を使用しているらしくシビアに反応してくれます。

以前、SSL XLogic G series Stereo Compressor、api 2500,Drawmer 1960などのステレオコンプを2mixに対していろいろ試したことがあるのですが、一番2Mixが"ROCK!"に仕上がったのはSystem 9098CLでした。Drawmer 1960はいい感じのブリティッシュサウンドが得られました。

メーターはVUなのですがSifarmと言うメーカーのメーターで、非常に高精度に反応します。もっと言うと聴覚と一致した触れ方をします。決して遅くはありません。

「VUメーターは0.3秒間の平均値なのでパーカッシブな音を扱うときにはピークメータで」
という注意をよく読んだり、聞いたりしますが、もはやピークメーターのように反応します。
AMEKのPure PathシリーズChannel in a boxもそのうちレビューしますからお楽しみに!!

AMEK,System 9098CL (modified)

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checker:Takumi Otani

Product Review