MUSIC PLANTの防音工事
今回の工事は、「一般住宅でドラムを叩きたい」というお客様の御要望で防音工事をさせて頂きました。電話を頂き、早速お宅に伺いお部屋を見せて頂きました。
お宅はRC構造でしたが部屋と部屋との仕切りは軽量鉄骨+石工ボード+中に断熱材という構造で、しかも窓は大きく空いておりドラムを叩くと外にそのまま聞こえる状態でした。
御希望としては、家の中には少々漏れても良いがご近所には迷惑にならないように、との御要望でした。
ドラムの音圧レベルは110dBを超えますので、環境基準の基準値夜間40dB以下(静かな住宅地)目標に設計することになりました。110-40=70dB (近隣住宅迄の距離減衰含む)身近な音との比較-株式会社カワイ音響システム-
御希望詳細(音質、使用頻度、ドア、内装、照明、電気、空調、御予算etc)を伺い設計御見積、ご説明後着工となりました。
今回の工事はカワイ音響システム及び弊社施工で、日数は大体次のような行程となりました。
撤去1日 基礎 1日 硬化乾燥20日 防音工事3日 内装仕上3日
工期としてはおよそ1ヶ月くらいです。
工事内容
1.まずは現状測定し お客様の要望を伺い、音漏れ及び部屋寸法測定し搬入路を確認。2.次は防音設計を行い、図面を作成し工程表を作りお客様に御説明します
3.お客様の承認が頂けましたら既設電気、エアコンを撤去(あとで再取付)しいよいよ基礎工事にかかります。
4.この基礎は大事なところです。上に建てる防音室の性能にも影響しますので大変緊張するところであります。
ベテランの職人さんにより不陸3mm以内に仕上げます。
今回は念のため外周排水溝も設けます。
5.基礎が乾いたらいよいよ材料の搬入、防音室作りが始まります。
このような遮音材が搬入されます。 鉄板も沢山
「こんなに沢山あの部屋に入るのですか?」と良く言われます。
6.まずは既設壁の補強をします。
何枚も防音材を重ねていきます。
7.窓は防音性能が悪いので防音材を重ね塞ぎます。
8.さらに既設壁の補強をします。
9.既設壁の補強が終了しましたら次は2重の部屋の内側を作って行きます。
今回は乾式浮き床構造で床は各種防振材、遮音材を合わせ9層にもなります。
画像は3層目遮音材を施工している所です。
鉄板を敷いている所(鉄板も沢山使用します)
10.内側壁寸法を図面通りに位置決めし、壁を立ち上げて行きます。
あらかじめ工場でカットしてきてある防音遮音材を組み立て重ねて行きますのでどんどん壁ができあっという間に天井も仮のせ迄進みます。
コンセント(アース付き)もこの時取付け致します。 内壁立ち上げの様子です。さらにもう一枚重ねて、防音性を高めていきます。
11.ドア枠搬入と取り付けの様子です。
12.天井を全部塞ぐ前に空調配管、電気配線をします。
吸排気用防音BOXを天井裏に仕込みます。
これもかなりの重量が有りますが遮音性能は良好です。
13.内側に吸音材を貼っていきます。
12.最終的に鉄製の防音ドアを取付、照明器具を取付け完成です!!
完成後
実際に使用する音量を出し防音性能試験を行います。今回は聴感チェックのみで明らかに設計防音値に達しているのがわかりましたのでお客様に大変満足して頂けました。
これから思いっきりドラムが叩けるとお客様も大喜び!!
有り難うございました。
納品事例
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