YAMAHA   YFG-812

重厚な厚肉管体のYFG-812は、豊かで荘厳なサウンドが特長です。柔らかく温かみのある音色を好み、現代のオーケストラにおけるファゴットの存在感、力強さを体現したモデルとなっています。
第3世代として新たに生まれ変わったヤマハカスタムファゴットは、プレーヤーの求める音色と仕様を実現した最上位モデルです。

YFG-812 は、太肉厚材を採用し、ダークで溶け込むサウンドを実現したカスタムファゴット。
肉厚が最大4mm厚いヘビータイプ。現代のオーケストラに求められる、ダークでよく溶け込む音色を実現しています。
管体木材の加工方法を見直し、音量と響きがさらに豊かになりました。
この見直した内容を科学的に分析し、音の豊かさの指数を前モデルから向上させました。吹き込んだ息の量に応じて多彩に音が変化し、演奏の幅を広げます。

ヤマハの持つ豊富な欧州のメープル材の中から音響選別されたもののみを使用。きわめて加工の難しいとされる素材ですが、ヤマハはここにも100年にわたって育んできた木材の乾燥・加工技術の粋を投入しています。
管体やトーンホールの内径・位置など吟味された設計を現実に変えるのは、クラフトマンの技。木の心と音楽の心を知る人の手を尽くして、丹念に加工しました。インナーパイプと木管内部のアセンブルにも完璧を期し、耐久性の面からも安定した楽器を目指しました。さらに管体加工には、最先端のデジタル技術も投入して、従来のファゴットの音程の難点を解消。奏者が「音程をとる」苦労は過去のものです。

キイシステムは、すべて熟練のクラフトマンが一つ一つハンドワークで組み込み、操作性とクオリティを追求しています。
バランサーやB♭キイガードを標準装備し、ローラーシステムの採用や、演奏の難所とされた左手親指キイを一回り大きく設計しています。
そのほかにも、左手小指キイ、右手親指・小指キイなどを自然で合理的な位置に設定することで操作性を高め、奏者は音楽表現に集中できます。
ハイAピアニシモ連絡アームや左手E♭トリルキイを標準装備とすることで、操作性が向上し、表現の幅を高めます。