sE electronics
sE-ReflexionFilter

いやいや、夏の現場への外出が多く、すっかり更新が遅れてしまいました。今回は気になっているけど...という方の多そうな製品を見ていきましょう。

Product Overview of sE-ReflexionFilter

今回取り上げるsE-ReflexionFilterは反射波のマイクへの影響を軽減するものです。いくら単一指向性を使用していてもマイクの反対側の感度はフロント側の-6dBにしか過ぎません。確かに6dBの差は大きいのですがそれでも「無視してよいか」といわれると「全然OK」とはいえないでしょう。きちんと設計、建設されたRecording Studioならいざ知らず、昨今のテクノロジーの発達で自宅で、もしくはリハスタで録音をする機会というのは増えていると思います。完全に吸音された音がいいかどうかは疑問が残りますが、背面からの「要らない反射波」の影響を軽減できるのは非常によいと思います。初めてこの製品を見たときはじめは反射してもっと大変になるんじゃないかなぁ、と思いましたが実際に音を聞いてみるとまったくの逆でした。

さて意外と大きな箱で届きますが、サイズに反して重さはさほどでもありません。下の写真にもあるようにマイクスタンドに装着して、バーでマイクを引き出す感じにするのですが、普通のマイクスタンドだとちょっと厳しいかと思います。実際、弊社ではマイクスタンド2本使用して使っていますが、さすがにやってられなくなってきたのでスタンドを自作する予定でいます(うまくいくかなぁ)。

Sound Impression of sE-ReflexionFilter

さて、音(というかその効果)ですが、ちょっとした無響室が出来上がります。顔の正面に設置して声を出してみたのですが明らかに吸収しています。ちょっと気持ち悪いですね。実際にVocalの録音に使用してみたのですが、まず設置したところをみて、クライアント大爆笑です。冗談交じりに「譜面貼るんすか?」といっていました。「なるほど」と思いましたが、そうしてしまうと効果が台無しでしょうね(苦笑)。

歌ってみてもらっての印象ですが、「自分の声が非常にくっきりシャープに聞こえる」との評価です。ラフミックス時にもクッキリしたエッジが残っており、EQのレスポンスが非常によかったのを覚えています。

ただ、他のボーカルの方に使っていただいたときにはNGとなりました。sE-ReflexionFilterが悪かった、というよりは実際にとりたい音との差があった、という感じでしょうか。あと音がクリアになりすぎるのでちょっと違和感がある、ともおっしゃっておいでした。ただ、その方も「慣れの問題だと思う」ということもいっていましたから、使い方、みたいな部分もいあるのだと思います。最近はLiveでも使用されているケースが少なくありませんが、カブリを押さえるという意味でも効果的だと思います。

Afterwords

設置に若干コツが必要かもしれませんが、ENHANCED Audio M600と同じく非常にフォーカスされた音の収録が可能です。スタジオで試聴可能ですので気になっていらっしゃる方は気軽にご連絡ください。

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checker:Takumi Otani

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