dbx
Quantum

「今更」の感の漂うプロダクトレビューで恐縮ですが、今回はdbx QUANTUMを取り上げたいと思います。
その昔、t.c. electronicがmastering Processor "Finalizer"シリーズを販売していた頃、その直後にdbx社から発売されたマスタリングプロセッサーがこのQUANTUMです。Normalize,EQ,4band multi-Dynamicsを持ち、96kHzに標準対応、入出力はアナログXLR/1/4"はもちろん、AES/EBU,S/P DIFも可能という懐の深い機材でした。WordClockにも対応し、サンプリングコンバートも可能、SCMS(Serial Copy Managment System)の決定も出来るまさしく業務機!!という感じです。
搭載されている機能をざっと見てもdbxの集大成といった感じすらしたものでした。

デジタル出力は24bit、20bit、16bit、8bitに対応し、ディザは3 つのアルゴリズムと2つのフィルタ特性を選択。ダイナミックレンジが広がるdbx独自の“Type IV”方式を採用。大入力時に、アナログテープの飽和に近い音質を作り出すTSE(テープ飽和エミュレーション)回路も利用可能です。

現行機種はQUANTUM IIになり、SuperClockに対応するなどしています。

Pro Toolsでほとんどの作業が完結出来る昨今、Masteringに非常に重宝するプロセッサーです。というのも、AD/DAコンバーターが非常に優秀で、こちらでDAしてアナログトータルコンプを通してAD-8000でAD、もしくはその逆にしてTASCAM DV-RA1000にDigital入力でマスターを作るといったこともやります。

また、Annex RecordingにはRosendahl Nanosyncsという優秀なW/C genereatorがありますが、clockmasterをQuantumに切り替えると、非常にクリーンでロックな音がするのでミックス最終段で今ひとつパンチが欲しいときなどに良くトライします。
キックのダンピング等センターラインの楽器に有効な印象があります。

昔はよくコンプもMulti bandで使用していたのですが、数年前からBroad bandでしか使用しなくなりました。原因は分かりませんが、試したらそちらの方が印象がよかったのだと思います。apiやSSL,Amekなどを使用することが多くなったからかもしれません。

最近は音圧を稼ぐためのマスタリングを行うことも少なくなってきた印象がありますが、それでもDigitalのスケール(0dBfs)をきっちり使うためにはきちんとしたmasteringは不可欠だと思います。

Pro Toolsでmaximizerが使えるので若干使用頻度は減りましたが、今後とも、ことあるたびに活躍してもらう予定です。


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checker:Takumi Otani

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