YAMAHA新製品発表会 report
POCKETRAK CXKX8
MM8
AUDIOGRAM3 / AUDIOGRAM6
MR816csx / MR816x
CC412
前置き
-Tedious preamble-
行ってきました!!YAMAHA新製品発表会!会場はYAMAHA渋谷ARTです。
販売店向けの発表会だったため大規模とは言いがたいのですが、じっくり見ることが出来、デモンストレータの方ともいろいろ話が出来ました。
発売時期は、若干のばらつきがあるものの、今月末から来月にかけての製品がほとんどです。
ちょっと早めについたのでのんびり、ウロウロし、開場になったので中にいくと著名ミュージシャンの写真がずらり。
所狭しとならべられた、新製品の数々を弾いたりしていました。
新製品とその機能
-New Products & the Specs-
POCKETRAK CX
ここ数年、特に2,3年はやっているように感じているのがPortable Recorderです。 Edirol R-09/R-09HR, Zoom H4/H2,Korg MR-1,TASCAM DR-1などなど多くの製品があります。そんな中、YAMAHAもついにレコーダーを完成させました。 ザクッとspecいきますね。
- 寸法 幅約46.5mm×高さ約129.5mm×奥行約17.5mm
- 重量 92g 電池含む(!!!!)
- 記憶メディア micro SD/ micro SDHCカード(2GB micro SD付属)
- 使用可能電池 単三形アルカリ乾電池 x 1 または 単三形エネループ充電池 x 1
Eneloopの使用で地球に優しく、USBバスパワーでチャージ可能です。
デモンストレーションでA.Gtのストロークとアルペジオの演奏を収録して聞かせてくれたのですが、さすがに綺麗に収録できています。MicStandとの変換(1/4"⇔3/8")も付属しています。 収録フォーマットはPCMとMP3です。
KX8
KXシリーズのニューカマーです。数字からも分かるとおり、88鍵盤モデルで、ピアノタッチです。
コントロールパネルのレイアウトに大きな変更はありませんから、コンパクトなモデルをお使いの方にも違和感なく使用していただけると思います。
もちろんCubase AI4付属です。
MM8
MM6の88鍵盤モデルです。基本的にはほとんど同じ設計なのですが、少しだけ改良が施されています。88鍵盤ですからもちろんピアノ鍵盤です。コレにももちろんCubase AI4付属です。 MM6に比べて筺体がしっかりしました。まぁ15.6kgありますから当然でしょう。実際弾いてみましたが、程よい抵抗がありますが、決して無駄に重たいということはなく、弾きやすい鍵盤です。AUDIOGRAM3 / AUDIOGRAM6
AudioGramはお手軽インターフェイスです。AUDIOGRAM3はMic/Inst/Lineの入力が可能なモノラル入力+1ステレオ入力が可能です。 AUDIOGRAM6に関してはお手軽ミキサー機能を持つインターフェイスで、2モノ+2ステレオの6入力が可能です。
どちらもUSBバスパワーで駆動し、+48Vも搭載しています。 もちろんCubase AI4付属です。
AKGのC414を使用しての音が聞けたのですが、若干低域のダンピングが悪いのと、高域のピーク(3.5kHzあたり?)を感じましたが価格とのバランスを考えると良く出来ているといえるでしょう。
僕の場合比較相手が、Apogeeなどになりますから、上記コメントは話1/4くらいで聞いておいてもらってよいと思います。
しかし、多チャンネル、高音質を必要としている人もいらっしゃると思います。
そんな方にお勧めなのが、下で紹介する"MR816シリーズ"です。
MR816csx / MR816x
ついに作ってくれました。前々から思っていたのですが、Steinbergをその傘下にもち、積極的にディストリビューションをしているYAMAHAがなぜマルチチャンネルインターフェイスを作らないのか?と。 確かにGOシリーズはありましたが、8ch-16chのものはなかったのです。そこに今回のMR816シリーズです。イヤでも期待が膨らみます。
機能も多いので若干長くなります(苦笑)が、お付き合いください。
製造はYAMAHAが国内で行っているとのコトですが、フロントパネルには"Steinberg"の文字が。もちろんCubase AI4付属です。
I/Oですが、8analog+1ADATの計16chの入出力が可能です(@48kHz)。88.2kHz以上の作動の時にはADATが4に制限されます。 PCへの伝送はIEEE139a、いわゆるFireWire400です。W/Cの入出力も搭載しています。もちろんS/P DIFの入出力も搭載。アナログアウトは1/4"TRS,入力端子はNeutrik Comboコネクターが採用されています。XLRも1/4"もどちらも可能です。アナログ入力に関しては、2つはフロントパネルに用意され、ch1に対してはHi-Z入力も可能。ch1,2はInsertも可能です。MR816シリーズはAudioのみのInterfaceです。
またMR816csxは内部にDSPを持ち、外部からVST3 plug-inとして使用可能です。搭載されているのは「K's LAB」が開発した"Sweet Spot Morphong Channel Strip"とSPX2000などでおなじみの"REV-X"が1基搭載されています。これらは録音に使用することも可能です。しかもCPUに負荷をかけることなくです。
t.c. electronicのkonnektシリーズ(konnekt8は除く)と同じようなアプローチですね。
さて、インターフェイスのHAに目を向けてみましょう。
ここに使用されているHAは昨年発売され高い評価を得ているYAMAHA nシリーズと同等のモノだそうです。nシリーズもインターフェイス機能を持っていますから、こうしてみるとnシリーズのラック版=MR816として捉えることも出来ますね。
そういえば、nシリーズといえばYAMAHA n12 デモンストレーションレポートで高級HAとの試聴もやりました。
あそこで高級HAとタメを張ったHAが8機搭載されていると思うと、期待は膨らみますね。
知り合いのCubaseユーザーに勧めてみようと思います。
今回ご無沙汰していたデモンストレーターの青木さんとの久しぶりにお目にかかれて、「いやーどうすか?」みたいな話をしていたのですが、「今度はMR816を持ってマルチチャンネルで、いろいろ聞き比べてみたいと」のコトでした。
「また高級HAの試聴もやりましょうねー」と。 秋口とかになりそうですが、そのときの様子も是非ULしたいと思います。
ちょっと話がそれましたね。元に戻しましょう。閑話休題ってヤツですね。
ここまでだと、Steinberg Brandから発売されている理由が良く分かりません。大丈夫です。Cubase/Nuendoユーザーに親切な機能がちゃんとあります。
いわゆる"AI Funsction"です。
- Project Temoplate YAMAHA n12 デモンストレーションレポートにもありますが、それと同じくドライバーをインストールすると新規プロジェクトを立ち上げる時に
- MR816CSX multi channel recording
- MR816CSX stereo recording
- MR816X multi channel recording
- MR816X stereo recording
- Quick Connect 初期状態はProject Temoplateでさくっと立ち上がっても、録音でどんどんトラックが増えてくるとやはり手動でいろいろいじらないといけなくなります。 そのときにラクチンなのがQuick Connectです。
- True Itegrated Monitoring Audio入力信号に先述のDSPエフェクトをかけながらもレイテンシーフリーでのモニタリングが可能です。
Cubaseのproject winでAudio Trを選択して「QUICK CONNECT」を押すだけで、入力がアサインされます。コレはラクチンですね。地味な作業だけに「ふーん」という程度の感動しかないかもしれませんが、実際使用してみると、いわゆる、input アサインのショートカットみたいで使いやすいと思います。
Recはドライ,Monitorはwetなんてなことも可能です。
Cubaseがインプットミキサーと搭載していますが、そちらに新たにDSPコントロール用のパラメータが追加されるのです。(次回Version upで対応予定)
ProToolsはそれを専用のHardwareを使用することにより回避していますが、今回のMR816はそれに準ずるナイスアイディアですね。やはり1つのアプリケーションですべてコントロールできた方が、なんとなく安心します。 リコールも安心ですから。
さてこのMR最大3台までdaisy chainで接続可能です。ということは...16×3=48chのシステムが構築可能です(HDがついて来るかどうかちょっと心配ですが)。さすがに自宅でここまで組む人はいないかもしれませんが、ちょっとしたスタジオなどには大いに考えられる選択肢ではないでしょうか?
MR816シリーズまで手を抜いてたんじゃないかというくらい文章量に差がありますが(苦笑)、ご容赦ください。
CC121
コレはCubase/Nuendo専用のUSB接続コントローラーです。もちろんCubase AI4付属です。良く見るとチャンネルエディットを開いた時のレイアウトに非常に酷似しています(専用コントローラーですから当たり前ですが)。 Fader横には"Mute","Solo","Automation Read","Automation Write","Rec Stand by","Monitor","Channel edit"が並び、センターには4band EQととらんすぽーとが並びます。 右側にはAI knobと呼ばれる汎用のつまみがあります。画面上で現在マウスがある位置の機能がリアルタイムで割り当てられます。(ちょっと分かりづらいですかね。見て頂ければ一目瞭然なのですが...)。ロック機能もあり、またJogダイヤルとしても利用可能です。
Faderはもちろん100mm Touch Sense Motor Drive faderです(Motor Drive機能は利用の際にACアダプターが必要)。スムーズで高解像度です。
Automationを書き込んで見ましたが、Readも非常にスムーズで的確に動きます。
CubseをいじっているときにMotor Mixを使用することもあるのですが、Touch Senseではないため、たまにFaderを壊しそうになります。DM2000でYAMAHAのfaderにはお世話になっていたですが、その価値を再認識しました。
この技術を生かして、是非汎用フィジカルコントローラーを作って欲しいものです。
あとがき
-Afterwords-
いかがだったでしょう。文章バランスがかなり悪いレポートになってしまいましたが、MMシリーズもKXシリーズも先発がありましたから...(←言い訳)。
CC121はCubase/Nuendユーザーのかたにお勧めできる良いコントローラーだと思います。機械があれ是非触ってみてください。
audiogram3.jpg audiogram3_l.jpg audiogram6.jpg audiogram6_l.jpg cc121.jpg cc121L.jpg index.shtml kx8.jpg kx8_l.jpg mm8.jpg mm8_l.jpg mr816csx.jpg mr816csxL.jpg mr816csxS.jpg mr816x.jpg pocketrakcx.jpg pocketrakcx_l.jpg style.css この記事の最終更新日はSep 20, 2018 Thursday 10:27 JST ,
Product Review最終更新日はAug 20, 2019 Tuesday 13:08 JST です。
最新記事はWes Audio _TITANです。