YAMAHA
S90 XS,S70 XS,The Grand 3

渋谷のYAMAHA ARTにて開催された新製品発表会に行ってきました。今回お披露目となったのはS90 XS,S70 XSと参考出品のSteinberg The Grand3 Piano音源です。

電車の関係で、やはりちょっと早めについてしまい、スタッフの方と談笑、Mr.Steinbergの青木氏とも久々にお会いし、「最近どうすかー?」など、お互い気になっている製品の話をしつつも新製品の紹介をしっかりと受けてきました。

YAMAHA S90 XS YAMAHA S70 XS Steinberg The Grand3

Product Overview of S90 XS/S70 XS

下の写真からもお分かりいただけるかと思いますが、S90 XSが88鍵盤、S70 XSが76鍵盤です。どちらもフルウェイテッドです(まぁ早い話が『ピアノタッチ』)。76鍵盤でフルウェイテッドって結構少なかったように思います(昔ENSONIQが作っていただけかな)。個人的にはタッチにもよりますが、76鍵盤フルウェイテッドはありがたい製品です。ピアノタッチを追及するとどうしても88鍵盤の製品に落ち着いてしまう、という感じでしたが88鍵盤フルに使う曲って結構少ないのかなと思います。61鍵盤だとちょっと足りない、というときがあるのですが、76鍵盤だと特にそういう状況には遭遇したことがありません(もちろんジャンルやスタイルに大きく依存するでしょうケド)。

パネルも鍵盤構造も同じなので違いは鍵盤数とサイズ、重量ということになるかと思います。

名前からも外観からもS90 ESの後継機種となるわけですが、ここにはMOTIF XSの波形が投入されています。また音色のメモリーですが、456MB!!(ピアノだけで142MB)どうですか?昔ボクがシンセを始めて手に入れた頃は8MBとかでした。それでも「すげー」とか言われていた頃です。そりゃ良い音としますよね。
S90 ESがステージピアノとして使用されていたことも多いのですが、その背景をきちんと汲み取っての新たな音源の追加ですね。さすがYAMAHAです。

さて新機能を見ていきましょう。YAMAHAは古くからVOICE(Rolandの"PATCH",KORGの"PROGRAM"に相当する音色選択の単位)とPERFORMANCE(Rolandの"PERFORMANCE",KORGの"COMBINATION"に相当する音色選択の単位)という名称で音色を選択できます。PERFORMANCEはVOICEがいくつか組み合わさったものでスプリットやレイヤーなどを構成することが可能ですが、Sシリーズの新機能"Performance Creator"を使用すると気に入ったVOICEからいちいちeditすることなく簡単にPERFROMANCEを構成できます。
ピアノを弾いていて、次の曲はバラード、ちょっとSynth Padなんぞを乗っけてみようかな、というとき「...えーと、何番だっけ...?」とならずに済みます。

新機能では在りませんがユーザーフレンドリーな機能をいくつか紹介していきます。
まずアルペジオのタップ機能:ライブなどテンポが若干変りやすいときにそのテンポをタップ機能で簡単にはじき出せます。
パネルロック:演奏中にある「当たっちゃった」系の誤作動を防ぐ機能です。ワンタッチで作動します。
あとこれは嬉しい!という機能がTRANSPOSEとOVTAVE Shiftです。YAMAHA S70 XS これがパネルに出ているのは非常にありがたいです。キーがBbなどとなると、僕みたいにうまくない人間は「...」となってしまいます(苦笑)。いや練習すればいいんですけどね。そんな怠け者のボクに非常にありがたいのがこの機能です。大体のデジタル楽器は搭載していますが、大体はシステムの内部に入らないといじれないのですが、これは表に出ています。[+]と[-]を同時に押すと[0]に戻ります。
もちろんSteinberg社製DAWソフトウェアCUBASE AI 4がバンドルされ、DAWのリモートも可能です。「S90 XS/S70 XS Editor」「S90 XS/S70 XS Editor VST」も用意されていますのでPCからEditができます。Performance Creatorをつかった簡単な音色変更からEditorを用いた細かな音作りまで、YAMAHAらしい配慮ですね。
S90 XS/S70 XS Edito リモートのノブアサインや、スライダーアサインも簡単に変更可能です(S嬢、実演感謝です)。自分が良く使うパラメーターをアサインしてそのテンプレートセットを保存しておけば、自身の製作スタイル合わせた環境構築が可能です。

そのほかはMIC Inputを搭載、HAも搭載しています。ボーカルマイクをつないで弾き語りも可能です。REVなども搭載していますので結構お手軽にライブパフォーマンスが可能です。入力が2chしかないときなどはまだ、Synthモノラル+マイクで何とかなりますが、残り1個でもマイクをS90/70 XSに入力してアウトプットをモノラルで出せばめでたしめでたしです(余裕があればやはり2ステレオ+マイクをオススメしますが)。ボコーダーにもなるとのことですので上記のようなある意味消極的なケースではなく、積極的にパフォーマンスに使っていけると思います。

Sound Impression of S90 XS/S70 XS

さて実際の音ですが、Pianoに大きくメモリーを割いたというだけあってPianoの音がしっかり入っています。今回新たに追加された音色にYAMAHA S6のサンプリングが追加されています。MOTIF XSから移植された"Full Concert Grand"が入っていますので"Natural Grand S6"という音色と聴き比べてみたのですがYAMAHAのPianoサウンド健在という印象のですが、だいぶ音が違います。好みがありますのでなんともいえませんが(この二つで比べるなら)"Natural Grand S6"はPianoの音色をしっとり聞かせたいとき、つまり弾き語りや少人数のセットで、"Full Concert Grand"はバンドでがんがん弾きたいときに使えそうです。

ザクッと全体の音を聞いてみての印象ですが、「そつなくステージがこなせそうな音色セレクト」という印象です。これで完全にすべてが網羅できるわけではないのかも知れませんが、EP,Organなどもかなり使いやすい音色が入っています。

またタッチですが、結構弾きやすいですね。ボクはシンセから入っているのでピアノタッチよりはシンセタッチの方が弾きなれているのですが、やはりピアノの曲などを弾くときにはある程度の重さが無いと「ピアノの曲を演奏している」という感じがしません。しかもただ重たければよい、というわけではないので難しいですね。KX8が展示されていたので、弾き比べてみましたが、レスポンスはやはりSシーズの方が良いです。

デモンストレーターというかゲストプレイヤーでYANCYさんがいらしていたのですが、ご本人もS6のピアノは気に入っている、とのこと。がんがんの感じの曲からしっとりした感じの曲まで数曲演奏してくださいましたが、S90 XSの性能を引き出していましたね。バンドアンサンブルの中でも決して埋もれることなくヌケの良い音がすることでしょう。

Sound Impression of The Grand 3

5月に開催されたSteinberg Dayにいかれた方はご覧になったかもしれませんがSteinberg Piano専用音源 The Grand3です。あくまで参考出品ということだったのですがせっかくなので書いちゃいます。Steinberg Piano専用音源 The Grand35種類のピアノの音をサンプリング、ボクが聴き間違えてなければ30GBほどの容量だそうです(インストールには90GBほどの容量が必要)。その5種類とは

です。コンボリューションリバーブREVerenceも標準搭載です。VST、AU、ReWire、スタンドアローンで作動します。ここでもS嬢が懇切丁寧に操作してくれたのですが、Bösendorferがやばかったですね。ちゃんと最低音音C0が鳴ります(普通のピアノA0まで)。
ここまで音がいいと逆にタッチや鍵盤の手触りが気になってきます。ちゃんとしたモニター環境で御試聴いただきたい製品ですね。

REVerenceの組み合わせも非常に分かりやすく考えられていて操作しやすいですね。

またCP80がサンプリングされたというのは熱いですね!80年代のシーン大きな影響を与えたE.Pianoがよみがえった、といってもいいかもしれません。RhodesやWurlizerと並ぶEPの名機だとおもいますがやはり状態の良いものは少なくなってきているのでしょう。ちなみに当店にはCP80M(MIDI搭載のCP80)があります。当たり前ですが音でます(いや待てよ。最近しまいっぱなしだな)。

Afterwords

S90 XS,S70 XSは2009/8/1から、The Grand3は秋の発売予定です。個人ユーザーからライブハウスのオーナーさんなどに非常にお勧めできるS90/70 XS。ピアノにこだわりたいという方にもってこいのThe Grand3詳細は商品ページへ!御予約承ります。

YAMAHA,S90 XSです。クリックで販売ページにジャンプ、別ウィンドウが開きます。
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