Wes Audio
_PROMETHEUS

今回見ていくのは500シリーズのstereo/dual mono/Mid-sideのOperation Mode持つ Pultec Style EQモジュールです。新製品を代理店のご厚意でデモさせていただきました(O野さんいつもありがとうございます!)

Wes Audioが提唱するng500に対応した製品です。早速見ていきましょう。

Product Overview of _PROMETHEUS

まずはスペックと参りましょうか。

Frequency response
10Hz ... 150kHz (-2dB)
THD+N
< 0.01% (1kHz,0dBu)
Input impedance
10kohm
Output impedance
<100ohm
Max signal level
+24dBu
Crosstalk
< -100dB
THD (MID switch)
1%
THD (HIGH switch)
2.5%
Power consumption
70mAper rail
Dimensions/Weight
76x133x158mm/875g

コントロールは

Output
-15 … +15dB
(HF) Cut
0 … 10
HF Cut
4,8,12,20 kHz
Bandwidth
HF Boost
2,3,4,5,8,10,12,16 kHz
Boost
0 … 10
(LF) Cut
0 … 10
LF
20,30,60,100,120,250 Hz
(LF) Boost
0 … 10

とノブが並びます。THDによるColoringも可能です。


ng500シリーズの製品ですのでPlug−inからのコントロールも可能です。Plug-inをインストールして試してみました。ちなみにインストールするとWes AudioのGCon Protocolに対応した製品すべてのコントロールプラグインが使用可能です。

プラグインとハードウェアの対応付けですが、Plug-in window下部でコントロール先への対応を行います。その際にGConManagerで認識されている必要があります。_TITANを使用すればchasisにUSB/CATケーブル1本でまるごと制御可能ですが、普通の電源シャーシをお使いの方でも全面のUSB miniBを使用していただければコントロール可能です。

plug−inの各操作子を操作すると実機が対応します。THDコントロールなど切り替えると「カチリ」とリレーが切り替わっている音がします。

Sound Impression of _PROMETHEUS

さて、実際の音に参りましょうか。_TITANにPlug it inしての使用です。

Mixingの際のトラックにいろいろインサートしてみました。Kick,Snare,Bass,Vocalです。Insert Pointですが、今回はサミング回路のインサート機能を利用しました。AD/DAのI/Oの数の関係でできませんしたが、Revrbなど掛けることもあるでしょうから本来はH/W insertが望ましいと思います。

Flat settingの状態ではInsert On/Offを切り替えても音色に大きな変化はありません。基本的にはクリーンな回路を搭載しているといって良いでしょう。

さて、まずはKickから参りましょう。ちょっとLFをBoostして周波数を30,60Hzあたりにしてみました。もうこれだけでいい感じです。Boost/Cutを微調整して出来上がり、です。

次にBassに参りましょう。 BassもKickと同じような印象です。
今回の周波数はLF=100HzでBoost/Cutを行いましたが、すんなりとまとまります。KickのBottom-Endに支えられ、収まりの良い低音が得られます。

さてSnareに参りましょう。

Boost/Cutできる周波数が20 … 250 Hz、2k … 16k Hzですのでこの辺りの帯域の楽器には向かないかと思っていたのですが、全くそんなことはありませんでした。

どういう音にしていくかで多少は変わってくると思いますが、今回は120, 250 Hz辺りと3kHzをうっすらBoostし、太くて抜けの良いSnを得ることができました。

次はVocalです。

まずHFの方でポイントの目安を付けBoostしシビランスが気になるようならCutも回す、みたいな方向でEQしていきました。

バイパスと比べるといい感じに音が前に出てきます。

Pf(ステレオ)にも試してみました。この時はMid-sideです。この曲の構成はPf+Vo+Harmonyでしたのであまり極端にEQする必要はありませんが、薄化粧をする感じで少しBoostしました。なかなかしなやかな音にまとまり好印象です。

どれもあっさり決まったように書いていますが、実際のところPultec styleのEQなのでさほど時間がかからないのが実情です。BoostしてFrequencyをいじってCutとBoostを再調整する、という形で進めていけますし、Plug-in windowでカーブも表示されますので、すんなり設定可能です。

実際に真空管を使用しているLC-EQPとも比較したいですね。

あと結構使えるのがTHDです。高次倍音が加わることでMixの中での存在感をコントロールできます。

フラットな状態でTHDをMed/Highに切り替えるだけでも質感に変化を加えることができます。

Analog Hardwareをコピーしたプラグインにこの手のアナログ特有のノイズ/ハーモニクスを再現したものがありますが、Hardwareだからなのか効果が大きく感じられます。

HardwareですからPlug-inを使用せずとも設定/使用可能ですが、Pultec styleということもありカーブが観れた方が早くゴール(目的の音)に辿り付けると思います。慣れの部分も大きいと思いますが、Cut/Boostを同じにしてもFlat settingが得られない肩特性を持っていますからPultec style EQにある程度の造形がないと時間がかかるだけかもしれません。

Afterwords

Pultec Styleというこで万能というわけではありませんが、前に出したい楽器/パーツに使用していきたいですね。僕の環境だとMid-SideかDual Monoが多くなると思います。

DAW MixingでHardwareを使用する最大の障壁(というほどでもありませんが)、RecallabilityをDigital Control という形でクリアした製品です。

_TITAN ChasisとあわせてRecallableなHardwareを構築してください。

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