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ULTRASONE
PRO sereis/DJ series/HFI series

Products Overview

今回のProduct ReviewはHeadphone です。初めてかもしれません。1度にほぼフルラインナップを借りることが出来たので(Timelord Kさかべさん、ありがとうございました!!)そのレビューです。現在ULTRASONEの製品ラインナップは3つのシリーズがあります。PRO sereis/DJ series/HFI seriesの3種類です。基本的にすべてイヤーコンシャスデザインのパッド(耳を押さえつけることがない)が採用され、音に広がりを出すことが可能です。
試聴に使ったソースは先日録音,Mixしたバンドさんのものを使いました(48kHz/24Bit)。理由は2つあります。

  1. ワイドレンジを確認するために44.1kHzのソースよりは、48kHzのソースを使いたかった。
    僕は48kHz/24Bitで録音/Mixを進めていくことが多いのですが、Mix master(48kHz/24bit)とProduction Master(44.1kHz/16Bit)だと明らかになくなった部分を感じることが出来ます。楽しくCDを聴く,MP3プレーヤーに使用すると言う観点だとそこまでこだわらなくてもよいのかもしれませんが、Mixing,Recordingで使用する、となるとやはり、そういったFormatを使用するのが筋に思えてきます。
  2. どういう処理をしたか、聴く人間(=僕)がわかっているので、バランスの悪いheadphoneだと明らかに「?」となる。
    どんなヘッドフォンでもきちんと聞こえないといけないのですが、やはり安価な製品の中にはCDを聞いても「?????」となるものがあることも事実です。ましてや音楽を作ったり組み立てていくときに使用することになるわけですから、変な色付けがあるのは困ります。

PRO seires

まずPROシリーズから見ていきましょう。

ULTRASONEのラインナップの中でももっとも古くからある製品群で、現在は2代目になります。
上位機種から
PRO2500,PRO750,PRO650,PRO550となっており、それぞれ一貫した音質傾向を持ちつつも各モデルカラーを持っています。コレは他のシリーズにもいえることです。
「上位機種」という表現をしましたが、正確には価格順に並べたというだけのことで、例えばPRO650がPRO550の代わりに使えるかというと、必ずしもそうはいかない状況もある、という感じの絶妙なばらつきを持った製品群です。
今回PRO2500は試聴できなかったのでPRO750,PRO650,PRO550を中心にレビューを進めていきましょう。

PRO750

DVD製作等のワイドレンジの音に向けて製作されたモデルです。映像をいじる方がどういう観点で音を聞くのかは僕にはわからないのですが、僕の主観では、「ワイドレンジで、ちょっと色がついたheadphone,自宅でCDやDVDに使うと楽しいかも」という感じでした。ただ解像度は流石です。

PRO650

おそらく、ULTRASONEのラインナップの中で、もっともフラットなモデルです。解像度も高い。SN-10M的な辛口というかシビアなheadphone。Sony MDR-CD900ST的な印象のある製品です。

PRO550

高/低域の印象以外はPRO650にとても近いのですが、ちょっとレンジはコンパクトです。PAの現場などで威力を発揮しそうです。というのは、騒がしい音響の現場でPFLの時などにVolをあげたときにバフバフしなくてよさそうです。とはいえ、ULTRASONEのheadphoneは音量を上げることなく、非常に高解像度な音像が得られます。むしろ小音量のときの方が解像度が高いのではないかと思います。
耳に優しいですね。

全般的に「業務機」という言葉が見え隠れしそうなラインナップです。

HFI series

では次はHFIシリーズです。

HFIシリーズもすべてを試聴できたわけではありません。HFI2200とHFI-15Gはモノが間に合いませんでした。
HFIシリーズはPROシリーズに比べて、どちらかというと「楽しく音楽を聴く」と言う主眼にたって設計されているようです。
スピーカーでたとえるならPROシリーズがYAMAHA NS-10Mのようなまじめなスピーカーだとすれば、HFIシリーズは「『音』を『楽』しむって書いて『音楽』だろ?」という設計者の声が聞こえてきそうなヘッドフォンです。外観もスタイリッシュでかっこよいです。
では機種別に見ていきましょう

HFI-780

HFIシリーズの上位機種でHFI-750の後継機種。「解像度」という点ではPROシリーズに軍配が上がりそうだが、「音」を聴くためではなく、「音楽」を聴くためのへヘッドフォンという感じがします。「細かいあら捜しなんかよりも、かっこよければいいじゃん」と言う感じでしょうか?ただバランスがよいので手を抜いたミックスや音作りではやはりそういうように聞こえてしまうでしょう。

HFI-680

こちらはHFI-650の後継機種です。今回僕が一番気に入ったのはこの機種で、買ってしまうかもしれません。スタジオでニアフィールドを通して聞いた仕上がりとほとんどずれがなく、「!!」となったのと覚えています。

HFI-580

こちらも非常によい感じです。ちょっと低域が強調されている感じがしました。スタジオでドラムを収録するときなどよいと思います。

HFI-450

HFIシリーズのエントリーモデルです。流石に上位機種と比べるとあらが見える気もしますが、値段を考えると全然OKではないかと思います。
僕の観点からですとHFIシリーズはスタジオのミュージシャンへのモニターなどに向いていると感じました。シビアに、正確に聞こえる方がよいのはもちろんですが、音楽を組み立てていく以上、楽しくモニターできるならそれに越したことはありませんし、よい音でモニターが戻ってくると演奏も影響を受けるはずです。大手スタジオではSony MDR-CD900STが良く使用されていますが、それはProシリーズ的な観点からの判断、ひいてはエンジニアの判断だと思います。ミュージシャンの観点からモニターを見直したとき、必ずしも正確で、フラットなものがよいとは限らないのではないでしょうか?
そんなときに是非選択肢に入れて欲しいheadphoneですね。

DJ series

さて最後はDJシリーズです。
DJヘッドフォンという謳い文句で販売されているヘッドフォンを試聴したことがありますが、非常に使いづらいという印象を受けたことがほとんどです。もちろん目的が根本的に違うので当たり前ですが、低域が強調されており、それを爆音で鳴らすことでクラブなどの大音量環境でも「耳への物理的な振動」で低域をモニターする、という製品がほとんどでした。当たり前ですが、耳によいわけがありません。

ULTRASONEのDJシリーズを聴いてそのイメージが大きく覆りました。強度があるのは当たり前なのですが、変に低域を強調してある感じがまったくしません。PROシリーズなどと比べると持ち上がっているのですが、高域もきちんと存在していて音量をそんなに上げなくてもKickを確認できます。
DJ1 PRoとDJ1の違いはレンジの違いでしょうか。スペックを見る限り周波数特性は同じなのですが、インピーダンス特性の差やS-LogicかS-Logic plus化の違いなどが音に差を生んでいるようです。もちろんDJ1Proの方が基本性能は高いのでですが好みやジャンルなども影響しそうな感じがします。

駆け足気味ではありますが、一番確かなのは、自分の耳で確認して、専門家と一緒に気に入ったモデルを決めることだと思います。ここまで書いておいてなんですが、自分の耳を信用してください。
あともうひとつ、新品のheadphoneは音が硬いのでエージング(Break-in)作業をお忘れなく!!


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この記事の最終更新日はMay 13, 2017 Saturday 18:59 JST ,
Product Review最終更新日はJul 17, 2017 Monday 13:28 JST です。
最新記事はAntelope Audio Zen Tourです。
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