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Roland新製品発表会

BOSS GT-10,GT-10B
BOSSBR-900CD Ver2.0
Edirol R-44
Rolnad MICRO CUBE RX,MICRO CUBE BASS RX
Rolnad TD-9KX-S,TD-9K-S
Roland RD-700GX
Roland E-09W
Roland Fantom-G6/G7/G8
Roland superNATURAL technology

今回も行ってきました!!Roland新製品発表会!!!
場所はShibuya O-East!
電車の時間を勘違いし、やたら早く到着してしまいました(こんなんばっかですね...)。
ザクッと場内を見回し、「やはりここは...」とFantom Gシリーズの前で開発の人と話しこんでいました。
そうこうしているうちにデモンストレーションの開始時間に、ぎりぎりまで場内をウロウロしていたわりには(?)よい席を確保することが出来ました(I藤さんありがとうございました)。
まず現れたのはRobert Marcello,Caparison Dellingerを手に素敵なそしてRockなフレーズでオープニングを盛り上げてくれました。

その後まずはBOSSの製品からのデモンストレーションとなりました。
(各製品の発売時期、価格等は変更の可能性があります。あくまで目安程度に捉えてください)

BOSS

GT-10

発売予定時期:3月末,定価:open/市場予想価格:¥50,000前後

まずはGT-10から見ていきましょう
マルチエフェクターGTシリーズの最新機種にして、GT-8の後継機種です。
本体カラーはシルバーになります。COSMテクノロジーによるプリアンプが39種類,歪系エフェクトが25種類,Wahも6種類、そのほかにもCompressorやEQはもちろん今までのGTシリーズに搭載されていた空間系~モジュレーション系などのエフェクトが多数搭載されています。視認性の高いLEDを使用することにより、照明の明るいステージや、野外でのステージでも問題ないでしょう。
信号経路に移りましょう。GT-10は「パラレルチェイン」と呼ばれる信号経路を採用しています。信号を2系統に分岐させ、それぞれにエフェクトを配置することにより、今までにも増した音作りが可能です。GTシリーズのエフェクトは結構面白いものが多いのですが、単体ではいまいちどのように使うと効果的か分かりづらい部分もありました。今回パラレルチェインの装備により、分岐したシグナルの片方には過激にRing modを掛けて、過激な音作りにしておき、もう一方はノーマルな音にしておき、トータルでは音程がありつつも、エフェクティブなギターサウンドを作り出すことが可能です。
この多機能なGT-10ですが、すべての機能を使いこなすのは大変でしょう。 そのための音作り支援機能とも言うべき機能が搭載されました。それが「EZ Tone」です。先に言いますが、結構ずるいですよ。これ。
まず、お持ちのGtのPick upと、出力先を選択します。
次に目的の音のジャンルとそのバリエーションをセレクトします。
その次は「ドライブ」の設定です。[SOFT]⇔[HARD],[SOLO]⇔[BACKING]の座標にポインターを持っていくだけです。端的にいうと「Gain/Drive」と「TONE/EQ」をいじっているのだと思いますが、独立している感じは余りありません。その証拠に極端な設定にしても結構音として成立します。
最後にエフェクトの設定です。ここでもSHORT⇔LONG,WET⇔DRYの座標にポインターを持っていくだけです。
皆さんこんな経験ないですか?
それぞれのバラメーターを操作していて、あちこちのページに行ったり来たりしないといけなかった。
最初歪を設定した感じだとちょうどよかったがEQをいじるとまた歪の量に変更を加えたくなった。
特に行ったり来たりする事なく4ステップでそれが可能です。ここでザクッと音を作って、細かくエディットしていくのがもっとも早く目的の音に近づけるでしょう。
あとはPhrase Loop機能も搭載しています。BOSS DD-20のHOLD Delay機能が入っているそうです。最大38秒のサンプリングが可能です。
PCとの連携も考えられています。USB Audio/MIDIの機能も搭載してます。ドライバはBOSSのwebsiteからダウンロードして使用可能です。
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GT-10B

発売予定時期:4月末,定価:open/市場予想価格:¥50,000前後

次はGT-10Bです。 GT-10のベース版かと思いきや、ベース用にすべてを設計しなおしたそうです。ベース用ということもあり、GT-10には無い機能も装備しています。COSMテクノロジーによる12タイプのプリアンプ,12タイプの歪系,7タイプのコンプ/リミッターを搭載。デモンストレーションでいろいろ音を出してくれたのですが、マルチバンドコンプがとても強力に、しかも音楽的に効きます。コンプはとても便利なエフェクターで、掛けると音に締りとパンチが出るのですが、逆に音ヤセも引き起こすエフェクターです(作用と副作用みたいなものですかね。エフェクターには少なからずそういった側面があります)。過ぎたるは及ばざるが如しですね。しかしこのGT-10Bのマルチバンドコンプ、なかなか素敵です。深く掛けても低域の感じが細くなりません。
まぁ、マルチバンドだからと言う部分もあると思いますが、とてもよく出来ています。もちろんデモンストレータの方が「上手い」というのもあるでしょう。 もちろんEZ TONE,Phrase Loopも搭載してます。 出力端子にはXLRも装備していますからDIとしてダイレクトにコンソールに送ることが可能です。しかもGround Liftもついています。定番機DI-1を生み出したBOSSらしい配慮です。
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BR-900CD ver2.0

コレは新製品というわけではありませんが、ギタリストにとっては大きなバージョンアップかもしれないので記載します。
BRシリーズはBOSSブランドが発売していることもあり、Gt関連のMTRとして広く浸透していると思います。今回のVer upでは GT-ProクラスのCOSMプリアンプを46種類搭載、更にはVer1.0をお持ちの方なら公開のアップデーターでこのCOSMプリアンプが追加可能とのこと。(http://www.roland.co.jp/products/jp/BR-900CD/index.html)
また同梱されるコンパクトフラッシュが128MBから1GBに!!
BR-900CDでリズムパターンを簡単に作成編集できる無料のリズムエディターがwebで公開されます。(http://www.roland.co.jp/products/jp/BR-900CD/index.html)
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EDIROL

ここからはEDIROLです。

R-44

発売予定時期:3月中旬,定価:open/市場予想価格:¥75,000前後

R-4,R-4 Proの弟分です。小さなボディ+SDカードを採用するようすることにより、16/24bit,サンプリング周波数は44.1/48/88.2/96/192kHzを実現しています。大容量SDHCカードにも対応していますので長時間の録音も可能です。R-4,R-4 ProはHDに記録する製品だったので、振動がやはりこわかったですが,コレはそこまでシビアになる必要はなさそうですね。
乾電池駆動にも対応していて単三アルカリ電池4本で最大4時間の録音が可能です。またマイクも搭載していますのでぽんとおいての録音も可能です。 XLR/phoneのコンボ端子も4ch搭載してます。2台のR-44をリンクさせて8chの録音を行うことも可能です。USB2.0でPCとの連携もバッチリです。
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Roland

MICRO CUBE RX/MICRO CUBE BASS RX

MICRO CUBE RX=発売予定時期:3月末,定価:open/市場予想価格:¥25,000前後

MICRO CUBE RX BASS発売予定時期:4月末,定価:open/市場予想価格:¥25,000前後

可愛いアンプの登場です。しかもバッテリー駆動が可能です。
ちゃんと4発ユニット入っています。
ここにもCOSMが搭載され、しかもアンプ部はステレオ!!自宅練習にはもってこいの性能と軽さ(MICRO CUBE RX=6.4kg/MICRO CUBE BASS RX=6.8kg)です。単三電池6本で13時間(!!)
チューナーなども装備していますからほんとにこれとケーブルがあれば問題なく練習できます。
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TD-9KX-S,TD-9K-S

TD-9KX-S,=発売予定時期:3月下旬,定価:open/市場予想価格:¥220,000前後

TD-9K-S=発売予定時期:3月下旬,定価:open/市場予想価格:¥160,000前後

TD-9=発売予定時期:3月下旬,定価:open/市場予想価格:¥70,000前後

V-Drums新製品です。TD-3,TD-6,TD-12,TD-20というラインナップに更にTD-9が加わりました。TD-9KX-SとTD-9K-Sの違いはメッシュヘッドかどうかです。新開発部はTD-9と呼ばれる音源部です。ここは単体発売可能なので、他のモデルをお持ちの方でものせ換え可能です。今回は音色数よりも、音質にこだわったそうで、表現力が今までのモデルとは段違いです。TDシリーズを一同に並べて叩き比べたわけでは無いのであくまで印象ですが、ハイハットワークの細かなニュアンスがかなりきれいに出せます。開発の方に話を聞くと、ハイハットにはかなりこだわったそうで、いくつものハイハットをレイヤーして実現しているとのこと(数は企業秘密ということで教えてくれませんでした...)。
その他にもいろいろあります。まず練習機能の強化です。写真ではわかりづらいのですが(全般的に手ブレがひどいです。すいません)QUICK REC,QUICK PLAYというボタンがあり、すぐ録音、再生が可能です。押した瞬間ではなく、PADを叩いた瞬間から録音スタートですから再生時にイラっとしなくてすみます。
またSCOPEと言う機能を搭載しています。この機能はディスプレイに2小節分のグリッドが出てきて、叩いたタイミングを表示してくれます。デモンストレーションのあと展示機で早速試したのですが、いやー自分の癖が良くわかります。グリッドに合っている(=正確)なドラムが音楽的に最高かどうかは別として、正確なパターンが叩けるに越したことはありませんし、自分の癖を見抜くよい練習になると思います。ZOOMも出来るのでかなりの追い込んだ練習も可能です。
練習支援機能はまだまだあります。TD-9にはオーディオの練習曲が用意されており、各パート(Ds,Bass,Other)のミュートが可能です。しかもテンポも変更可能(!!)。USB host機能の搭載により44.1kHz Wave fileのオーディオを再生可能です。この場合にはミュート,テンポ変更などは出来ませんが、いちいちCDを再生する手間もなくなるでしょう。レコーディングなどでマルチトラックデータがある場合ならば、マイナスワンを作って練習することも可能でしょうし、シーケンサーなどでザクッと作り出して練習曲を追加することも出来なくはありません。
接続可能なtriggerは基本的に専用ケーブル(S-sub25)で10コですが、2コ拡張可能とのこと。工場出荷時はCrash2とF tom2に割り当てられているそうですが、変更可能とのこと。

スタンドも新たになり、今後もV-Drumsから目が離せないですね。
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RD-700GX

発売予定時期:2月下旬,定価:open/市場予想価格:¥240,000前後

ステージピアノといえば、やはりRoland RDシリーズ、YAMAHA CPシリーズ、Kurzweilが僕は頭に浮かびます。今回のRDもすごいですよ。まず、鍵盤部から行きましょう。
PHA IIアイボリーフィール鍵盤で、更にはエスケープメントつきです。昨年発表のHPシリーズ高級機に搭載されていた鍵盤です。デジタルピアノはやはり基本的にフルウェイテッドなのですが、鍵盤のタッチ(さわり心地)にまで本物の質感を追求しているのはさすがというしかありません。もはやマニアックともいえます(笑)。
もちろん88マルチサンプリング、最大同時発音数は128音です。ROM容量が2倍になったのでよりリアルな音色が再現されています。ダイナミックレイヤーは数個重ねているのですが、スムーズに入れ替わるようになっているので、数は正確には伝えづらいとのこと。企業秘密なのかもしれません。更に新たな音色も追加されているので、即戦力になるでしょう。128ポリですからダンパーペダルを踏んでがんがん弾いてもちょっとやそっとでは音切れは無いでしょう。
またマスターキーボードとしての機能も充実しています。最大の拡張性はSRXボードが2枚搭載できることでは無いかと思います。
MIDI OUTも3系統装備。エフェクトも8系統搭載しています。パネルは結構スッキリしています。必要なコントロールは基本的にパネルに出揃っている感じです。特に取説がなくても、いきなり音出せますし、EQなどの操作も問題ないのでは無いかと思います。EQも4バンドフルパラメトリックです。XLR端子も装備していますかDIなどを用意しなくても大丈夫です。
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E-09W

発売予定時期:3月末,定価:open/市場予想価格:¥60,000前後

スピーカー搭載のスタイリッシュなキーボードです。GM音源も装備していて、トータル870音色を搭載しています。インタラクティブアレンジャーと銘打たれたE-09Wですが世界の様々な130種類の自動伴奏スタイルを装備しています。
KORGのPa50等を思い浮かべていただくとよいかもしれません。
肝となるアレンジ機能ですが様々な設定が可能が可能なので、弾き語りから、コードを打ち込んでソロや、アドリブの練習など、広く活用が可能です。もちろんMIDI IN/OUTも搭載しています。シーケンサーも装備していますからこれ一台でいろいろなことが出来るでしょう。トラック数は16トラック、アイデアをザクッと、形にしたいときにはとても役に立つことこの上ないでしょう。
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Fantom-G6/Fantom-G7/Fantom-G8

発売予定時期:3月末,定価:open/市場予想価格:G6=¥240,000前後/G7=¥280,000前後/G8=¥330,000前後

さてMusic WorkstationFantom最新シリーズです。お客さんと「Xの次は何になるんだろう」と話していたのですが、Gになりましたね。G6/G7/G8はそれぞれ違うのは基本鍵盤数です。G8のみ前述のアイボリーフィールが搭載されています。エスケープメントは搭載されていません。
ぱっと見たときの印象は「写真よりもかっこいいなぁ」というものです。いろいろ搭載されているものは増えたりしていて、結論から言うと、「より音楽製作、演奏に適したシンセサイザー」ということになると思います。
まず、演奏のために進化した部分から見ていきましょう。
今までのRolandのシンセは基本的に「TONE」を音の最小単位として、[PATCH]と[PATCH]を複数組み合わせた[PERFORMANCE]がありました。Performanceモードでは分厚いサウンドが得られる代わりに、エフェクトに制限が出てしまうという難点がありました。そしてPerformaceモードにはひとつ大きな欠点があったのです。それは演奏(=performace)中に音色を切り替えると音が途切れてしまうということです。ストリングスやピアノのサステインなどが、ゲートを掛けたかのようにばっさりなくなってしまっていました。
今回Gシリーズでは[PATCH][PERFORMANCE]という名称は姿を消し、[SINGLE],[LIVE],[SUTDIO]という名称に代わっています。[STUDIO]は最大16コ[SINGLE]を並べることが可能です。ここで音色を切替えたときに音は途切れてしまいます。16コの[SINGLE]を鳴らすためにDSPをフルパワーで走らせているそうです。ところが[LIVE]は最大8コ[SINGLE]を並べることが可能で、音色数は半分になってしまっていますが、DSPが次の音色を先読みし、また切り替えた際にもDSPの半分が、前の音色をキープしているため途切れることがありません。ただ、「次の」というところが味噌なので、あまり派手に音色をジャンプさせるとこの限りでは無いでしょう。昔、音が途切れるのを回避すべく、2台のシンセを使っていた僕としてはその恩恵の偉大さが良くわかります。シンセって結構重たいですから...(泣)。DSPがパワーアップしているだけではありません。ROM容量も256MBになっています。Xシリーズの2倍です。またピッチベンドが進化しています。コレは結構驚きでしたが、例えばラストノートの音だけがベンド対象になるような設定が可能です。拡張性ですが、SRXボードは搭載できません。
新たに「ARXボード」が発売になります。コレはちょっと残念でした。XVシリーズのように2種類入るとよかったのですが...。ただGシリーズにはSRXボードの音色もいくつも移植されていますから必要性は低いのかもしれません。
もちろん(?)「D-50 Organ」と「JD-800 Piano」もあります(笑)。
このARXボードですが、今までのように「サウンドの追加」と言う目的ではありません。サウンドの追加はもちろんなのですが、後述の「SuperNATURAL」によるリアルな音色とカスタマイズ機能を搭載しています。エディットするための最適なアプリケーションごと追加されますので、誤解を恐れずにいうとARXボードそのものがシンセなのです。DSPを搭載し、Fantomに負荷を掛けずに様々な音作りはが可能になっています。現在ラインアップされているのはARX-01「DRUMS」と02「ELECTRIC PIANO」の2枚ですが、今後は様々なシリーズがされるとのこと。楽しみですね。
01,02の共に素敵な機能がそれぞれ搭載されているのですが、わかりやすさを考えて01[DRUMS]でそのすごさをご紹介しましょう。
ドラムの音をもう少し何とかしたいというとき従来であれば、エンベロープや、pitchなどをいじることになります。ARXでは違います。シェルの深さやチューニング、マフリングの状態まで非常に(Ds経験者には)わかりやすい表示でカスタマイズ可能です。チューニングをタイトにすることにより、スチュワートコープランドのようなSnの音も可能です。マフリングをかなりやってしまって80年代のデッドなスネアにすることも可能です。
パラメータをかなり極端にいじってもドラムの音として成立します。サンプラーでタムの音のピッチなどをいじっていってもせいぜい±2,3位までが限界で、それ以上変化させると、もはや別の楽器です。それが無いのはすごいことです。TuningではもちろんPitchも変わるですが、シェルのなり方などもあわせて変化します。理想のドラムキットを組み立てることが可能なはず!!是非トライしてみて下さい。
さて、あとコレは演奏にプラスになるだけでは無いでしょうがディスプレイが大きくなり、視野角も非常に広くなっています。ここまで大きいとスクリーンセーバーも様になります。
鍵盤も新開発となっています。パネル基本機能もG6/7/8共に共通です。
さて次に音楽製作の観点から見ていきましょう。音がよくなっているのは前述の通りです。今回Gシリーズの開発にあたり内蔵しているシーケンサーを設計しなおしたそうです。その結果128trのMIDIと24TrackのAudioを同時に扱うことが出来る強力なシーケンサーが搭載されています。むしろここまでくるとDAWですね。ただ入力は1系統なので、Fantomをスタジオに持ち込んでDsを録音などは出来ません。あくまでシーケンサーにaudioを足す、という感じです。
主にデモ製作に使うことになると思います。
どうなんでしょう。このデータはUSBでPCにSMFで送れるのかな?むしろSONARのファイルとして書き出せると結構よいのでは?CakewalkもCakewalk by Rolandになったことだしその辺の連携も是非今後期待したいところです。 さて話をFantomに戻しましょう。この入力はサンプラーのインプットも兼ねているのですが、シーケンサーで使うデータとサンプラーで使うデータは区別なく、同じバンクにストレージされていきます。サンプラー用にサンプリングした音も、シーケンサー用に録音した音も区別なく鍵盤にアサインできます。
またコントローラもノブに加えて、スライダーが8本追加されています。察しの良い方はなんとなく予想がつくと思いますが、シーケンサーのミキサー,[LIVE][STUDIO]モードのミキサーなどなどと使用可能です。更にUtilityでこのスライダそれぞれにどういったMIDI情報を出力させるかもある程度可能なのでちょっとしたMIDIコントローラとしても使用可能です。
USBマウスも使用できます。カーソルが使いやすい状況もあると思いますが、シーケンサーでオーディオが扱えるようになったのでやはりマウスの方が、コピーやムーブには便利では無いかと思います。

SuperNATURAL Technology

さて、何度か出てきたSuperNATURAL Technologyですが、どういうものか説明するのはちょっと難しいですね。
誤解を恐れずに、僕の解釈を伝えると、「シンセをより『楽器』にするもの」ということになるのでしょうか。 ARX-02「Electric Piano」を例にとります。普通EPの音色を変化させたいとき、皆さんならどうしますか?Editモードで、FilterやEnvelope,その他様々にあるパラメータを変更して音色を変えていきますよね。ARX-01「DRUMS」の時に記載したように、SuperNATURAL Technologyではまったく別のアプローチを取ります。EPのピックアップのバーの距離を変えたり、バーのアングルを変えたりして音を変えます。プリアンプも選ぶことが出来ます。 以前何かのレビューで書いたとことがありますが、例えば「EQでEPの音をAPにする」ということは出来ません。EQやfilterというのは、音色変更の1つの手段でしかなく、万能ではありません。
ピックアップのバーの距離が変わるとどうなるか、まず音量が小さくなりますよね。また内部での反射などの状況、なども変化があります。反射の状況はむしろERやDDLなどで無いとシミュレートできませんよね。そういった変化を距離を変えるといういたってシンプルなパラメータで再現できます。 プリアンプが変更できると言うのは素敵で、ローズのピアノをウーリッツァのプリアンプに通すという、ある意味バーチャルな楽器も作れます。さぁ今後どんな製品群が登場してくるのでしょう。ARXボードは基本SuperNATURAL Technologyを搭載するのでしょう。RD-700GXにもSuperNATURAL TechnologyによるE.Pianoの音が搭載されています。派手なエフェクトのような効果は無いかもしれませんが、「音作り」「音選び」の新しい可能性を切り開いてくれそうなテクノロジーですね。 ちょっと話題がずれますが、昨年だったか
Korg 新製品発表会2007Vintage synthes are still alive in PC.「ヴィンテージセンセはPCの中に、いまだ健在!!」というたたき文句でKORG Legacy Collection ANALOG EDITION 2007を紹介しましたが、よいものが形を変えてでも後世に受け継がれていくのはとてもよいことだと思います。今回ARX-02を見てそういった印象を受けました。Vintage Organやその他の膨大な20世紀の遺産を誰もが手軽に扱うことが出来たりするこのテクノロジーには個人的に非常に好感がもてます。是非プラグインなどにも応用して欲しいですね。
さて、いかがだだったでしょうか?Sound Sparkに足を運んだ方もいらっしゃったとおもいます。
お気に召した商品などありましたでしょうか? 気になる製品などありましたらお気軽にお問合せください。
余談といえば余談ですが、今回の音声のミキシングはV-Mixing Systemを使用していました。クリアですっきりとしつつも量感のある音響で、昨年のV-Synth GTが発表のときとはまったく異なっていました。ライブハウスなどにお勧めのデジタルミキサーですね。僕もテストドライブで使用したことがあるので、実際の現場での使用レポートなどもULしたいですね。
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Roland新製品発表会2007
この記事の最終更新日はJan 28, 2020 Tuesday 20:08 JST ,
Product Review最終更新日はAug 25, 2023 Friday 07:50 JST です。
最新記事はbeyerdynamic M 160です。
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