FMR Audio
RNC500

今回見ていくのはコンプレッサーです。アウトボード久しぶりですね。今回取り上げるのはRNC(Really Nice Compressor)1773モノラル仕様,500シリーズのコンプレッサーです。タイミングが一致しデモ機を貯めることが出来ました(UC O野さんありがとうございます)。

RNC1773は好きなコンプなのですが,デュアルモノラルで使えない,という部分が気になり導入までは至っていなかったのですが,RNC500はモノラル仕様です。

音などに変化は有るのでしょうか早速見て行きましょう。

Product Overview of RNC500

届いたデモ機をみての印象は思っていたよりも軽い,ということです。そもそも500シリーズがそこまで大きなサイズの規格では無いので当然かもしれません。

ノブはしっかりしており,グラつきなど皆無です。回してみましたが程よい重さがあります。

ノブの紹介をしたのでついでにコントロールに行きましょう。特に何の変哲もありませんが,上から

THRESH(old)
Thresholdです。-40dB ~ +20dB
RATIO
Ratioです。1:1 ~ 25:1
ATTACK
Attack Timeです。0.2 ~ 200 mSec
RELEASE
Release Timeです。0.05 ~ 5.0 sec
GAIN
-15 ~ +15dB

いかにもコンプ,というコントロールですね。この他にスイッチで[IN/OUT],[SuperNice/Norm(al)],[Link/Unkink]が配置されています。

GRメーターは16dBまであり1-6dBまでは1dBステップです。

Sound Impression of RNC500

さて,音に参りましょう。今回PowerSupplyとして使用したのはapi 500-6B LUNCHBOXです。パワーサプライでも音が変わるはずですので,他のパワーサプライをお使いの方は少し違った印書をお持ちになるかもしれません。
LUNCHBOXは115Vで駆動1、電源ケーブルはGOURD GCP-600を使用しました。

ソースはマルチトラックから、Kick、Sn、Bass、Vocal、いわゆるCenter Lineと呼ばれる楽器です。このマルチトラックは僕が録音した訳ではないので先入観なしに試聴が可能です。

この曲のKickはオンマイクとsub kickで作られているようです。まずざっくりバランスをとってKickを別のバスに送りインサートです。DAWで切り替えて試聴できるように試聴を進めていきました。

単体でその効果を確かめるのもよいのでしょうが、Mixの中でどうPositionしてくれるか、というのが重要かと思いこの方法で確かめてみました。Soloを押せば単独で試聴も可能なので一石二鳥です。

まずはノーマルモードです。僕がよくKickにかける感じのセッティングにしてみました。作動の早い優秀なコンプレッサーという感じ、あまり音質をかえずにコンプレションしてくれる印象です。Soloを切り替えてDryとの音量差(Peak level)などをなくしMixに入れてみます。

Wet(=compression sound)とDryのPeakを一致させてあるのでRMSはwetの方が大きいでしょう。まぁコンプとはそういうものですね。
実際に量感がましkickの存在感が出てきます。
soloで試聴してみましたが、音質が大きく変わっている訳ではなさそうです(全く同じではありませんが)。好印象です。
SuperNice Modeに切り替えてみました。GRのパラメーターに変化が出ます。
基本的にSuperNiceModeの方がGR値が下がります。Thresholdを変化させて3-4dBくらいのGRに再設定です。
さて、音が大きく印象をかえ、聞いた感じのある音に変化します。低GRのCompressionを複数回通した感じの音というと分かる方もいらっしゃいますでしょうか。ジャンルにもよりますが、プロダクションではRec,Mix、Masterと最低でも3回前後はCompressionされることになります。
そのときの感じに近いです。
よくできたスタジオ盤のKickといいましょうか、これだけでOKなんじゃないかという印象です。
RNCお持ちの方はぜひSuperNice押してみてください。
SuperNice Modeで設定する、というよりはNormalで設定してSuperNice Mode+Threshold再設定にした方が早いかもしれません。

さて次はSnareです。まずはNormal Modeです。GRの値を大きくしてもサウンドとして破綻しない感じというんでしょうか。この点も好印象ですね。

こちらでもSuperNice試してみました。今回も僕はSuperNiceの方が好きです。

さて、次はベースです。

こちらはNormalモードの方が印象が良かったです。録音時にある程度処理されていたかもしれません。ただ、今回はSuperNice Modeの音質がはまらなかった、というだけのことです。

ちょっと派手めにコンプレッションしてみました。ブリブリ系の音に近い感じです。こちらだとSuperNice Modeありです。キャラの異なるCompを切り替えることができるのは大きいですね。

さてボーカルです。

今回も「自然なコンプレッション」ということでいったんNormalモードでチェックです。ざっくり掛けてしまうとコンプかかった瞬間がわかるので落としどころを微調整していきます。なかなか綺麗にかかります。声が少し飛び出るところだけを押さえる、というイメージでしょうか。優秀なコンプである印象は変わりません。

今回RNC1773と比べたかったのですが、諸条件があわず断念しました。以前試した印象と比べると、RNC500の方が作動がクリア/高速/シビアという印象でしょうか音色の傾向は似ていますが、RNC500の方がややくっきりしている印象もあります。detectorが40倍も高速になったことで、1773よりもスムーズなコンプレッションを作り出すことができているようです。
あと、Moduleの作動電圧が影響しているのかもしれません。

2台入手してステレオでの使用2もありですね。


  1. 115V駆動はメーカーの保証対象外になる可能性もあります。自己責任にてお願いいたします。
  2. Link機能を有効にするためにはAPI500互換ラックがリンク機能に対応している必要があります。またラックフレーム内のバス基板上のリンク端子が結線されている必要があります。詳細はお持ちの API500 互換ラックの説明書をご参照ください。

Afterwords

うーん、また欲しいものが増えてしまいました...orz。

Lunchboxのslotに空きが有るのが嬉しいような悲しいような...。

価格以上の音質のコンプであることが間違いありません。幅広くおすすめできるコンプです。

FMR Audio,RNC500 画像

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