Ehrlund Microphones
EHR-E
Product Overview of EHR-E
本国サイトからの転載となりますが、スペックと参りましょう。
- Type
- Condenser microphone
- Membrane type
- Triangular membrane, combines thecharacteristics of both large and small membranes
- 指向性
- Cardioid
- 周波数特性
- 7 ... 87000 Hz
- Sensitivity at 1kHz
- -42 dBV/Pa (8 mV/Pa)
- Impedance
- Handles all impedances
- Equivalent noise level
- < 9 dBA
- Signal-to-noise
- 85 dBA
- ダイナミックレンジ
- 128 dB
- Max SPL (peak) Clip
- 155 dB
- 0.5% THD
- 132 dB
- 1% THD
- 137 dB
- Power supply
- 48 V Phantom power
- Current consumption
- 2.0 mA
- 接続
- nanoCon XLR female to 3-pin XLR male
- Materials
- Aircraft-grade aluminium body, hardened nickel-plated stainless steel net
- Finish
- Glass bead blasting
- 寸法
- Ø60 mm x 35 mm x 115 mm
- 重量
- 174 grams
EHR-Mと比べると感度、最大音圧に差があります。いわゆるHigh Pressure対応のマイクであることが伺えます。EHR-Dと比べてみるとスペック上はほぼ同じ、サイズとコネクター以外は同じ記載となっています。EHR-Eのほうが薄く作られているのでDsのタム周りなどは重宝しそうです。実際にYouTubeの動画でもEHR-Eをタムに使用した動画をいくつか確認できます。
その昔、S&R誌に掲載されたBill Schnee氏のRecセミナーの様子が掲載されていましたが、木村万作さんのDs KitにC414がたくさん使われていた写真が載っていたのを今でも覚えています。自分でC414をTomに使えるようになって試したこともありますがなるほどなーと感じたことがあります。
もちろんDs kitをきちんと演奏できるタイプのドラマーでないとシッチャカメッチャカになるのかもしれませんが、優れた演奏家のパフォーマンスを可能な限りキャプチャーできる、というのは非常に望ましいことです。
ちなみにEHR-Eの"E"はElectricの"E"だそうで、いわゆるAmpへの使用を想定して開発されているようです。ただ、デモに際し、Floor Tomは是非試して下さい!とのことでした。低域が伸びている楽器には非常に向いているとのことです。
Sound Impression of EHR-E
EHR-Dと同じタイミングでFloor tomに使用してみました。別のタイミングでEHR-DとEHR-EをFloor Tomにも使用してみました。さらに、別のタイミングでGt Ampにも使用してみました。
EHR-DとEHR-EをFloor Tomに使用したDataはSoundcloudにUploadしました(EHR-Dのレビューと同じです)。シングルヒット x2 + クレッシェンドする6ヒットです。
皆さんの印象はどういったものになりますでしょうか。AudioはNormalizeしてあります。波形がご覧いただけないので皆さんの耳を信じての発言ですが、EHR-Dはほぼ同じダイナミクスで収録されているのに対してEHR-Eはダイナミクスがきちんと出ているのがわかっていただけるかもしれません。
どういうからくりでこんなことが可能なのかわかりませんが、これはこれで使い分けができるという意味で興味深いです。
Gt Ampに対しての使用ですが、Fender系のアンプで音色はClean toneからOverdriveくらいまでの音色です。僕はGt ampの収録にコンデンサーマイク、AKG C414やMajoave Audio MA-201 fetをよく使用しますが、そのいずれとも異なる感じの質感で(あたりまえといえばあたりまえですが)、非常に気に入りました。誤解を恐れずに表現すると、今までにない質感が得られるという感じでしょうか。マイクを変更することにより得られる質感の変化はEQやCompなどの処理では不可能です。Plug-inでマイクモデリングが可能になりつつあるのでそう遠くない将来可能なのかもしれませんが、Ehrlundのマイクはダイアフラムの物理的形状が異なりますから困難かもしれません。Reference MicがEhrlundの製品なら可能なのかもしれません。
一緒にSHURE BETA57も立ててあったのですが、それとブレンドして非常に自然なGt amp soundを得ることが出来ました。
演奏家の方にも「いや、ちゃんと僕が作った音、収録されて欲しい音になっていてありがたい。」「E Gtの音、凄く良い!」とお褒めの言葉をいただきました。
Afterwords
Ehrlund以外のマイクに対してReplacementとして使用すると違和感を覚える場合もあるかと思いますが、直ぐに慣れると思います。単一指向性のマイクしか使ったことが無い方が、初めて無指向性のマイクを使用したような違和感に近いかもしれません。
Ehrlundの製品はどれを試しても興味深いです。そして試すたび、可能性が広がり欲しくなります...。
date:
checker:Takumi Otani
Ehrlund Microphones,EHR-E
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