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Bose
L1 model I system

Product Overview of L1 model I system

今回はMPでもパワープッシュ中のBose L1 model I systemのプロダクトレビューです!
このL1 model I system(エルワン・モデルワンシステム)はBoseが提唱する新しいPAシステム。
早速店頭展示してみましたが、さりげなさ過ぎて皆さん気がつかない!
突如として現れたなんだかよくわからない背の高い黒い柱に、みなさんスルーして行きます。
お子様なんてこの黒い柱のようなモノにもたれかかろうとしてみたり。(ええっと、やめてくださいね。汗)
そこでマイクをつなげて音を出してみると、「え!これスピーカーだったの?」なんて皆さん注目されます。

さてさて、先に言いましたが、このBose L1。新しいポータブルPAシステムです。
持ち運びできて、設置もラクラク。操作簡単。音もイイ!
しかもPA屋さんのみならず、むしろミュージシャンにもオススメのPAシステムなんです!

新しいポータブルPAシステム

今までのPAと言えば、メインスピーカーがあって、モニタースピーカーがあって、いろいろマイクで音拾ってPAさんがミキシングして、お客さんへ届けるという手法なんですが、このBose L1はミュージシャン一人一人にそれぞれ一台ずつL1を使って各々の出す音を個別に拡声する。つまり、ギターアンプやベースアンプ、ボーカルアンプみたいな感じで使うんです。
みんな一人一人がそれぞれの立ち位置で、それぞれが出す音を個別に大きな音で出すものですからステージ上のミュージシャンの音像をお客様へそのままの形でお届けできる。と、言う事は、ステージ上の臨場感もそのままお客様が体感できちゃうんですね。
ミュージシャンの方もいつものリハみたいな感じの音場がそのまま作り出せるので、より自然なモニタリングができる訳なんです。なんだか温故知新って感じですね。

つまり、ジャズ、ブルース、アコースティックやストリート系等の方で、普段生音でバンドサウンドのバランスやグルーブを出してる方にはもってこいのPAシステムです!

シンプル操作が売りのL1!

さて、では実際どう使うかと言いますと、実際非常にシンプルです。
ボーカルの方はマイクを直接L1につなぐ。ギターやベースの方は直接ギターを。もしくはギターアンプをマイク録りして、L1へ。ドラムの方はマイクの本数はそんなに増やせないですが、マイク録りしてL1へ、もしくはエレドラにしてL1へ。とはいえ、一人一台はちょっと難しいと言う方もいらっしゃいます。
大丈夫です。
L1は入力が4つ付いてますので入力数の許す限りみんなでL1に繋いじゃっても問題有りません。Bose L1に繋いだらボリュームをあげるだけです。
さて気になるボリュームですが、これ一台でも200人規模くらいの小ホールのハコであればライブできる位の音量が出ます!素晴らしい!
音質もなんというか、艶があってリバーブエンドも心地よく聞こえて良いです。低域も自然ですが、L1だけだとかなりスッキリサウンドです。低音重視な楽器はオプションのサブウーファーB1が必須でしょう。

L1はラインアレイシステム採用


さらに技術的なところを突っ込みますと、このL1、ラインアレイシステムを採用しております。
「ラインアレイって何ぞや」って話になるんですが、従来、PAシステムは一つのスピーカーから強力な音エネルギーを持った音波を出力し、それが音源(この場合スピーカー)から縦(垂直)方向にも横(水平)方向にも(つまり球面状に)広がって行く訳でなんですが、ラインアレイスピーカーの場合、水平方向には広がるが垂直方向に広がらない特性を持たせ、一つ一つが小さなエネルギーで出力するスピーカーをいくつも線状に並べることによって音量を確保し、狙ったエリアのみ音を聞かせられる上に、距離による音量の減衰を抑えることに成功した技術なんです。
要は、まっすぐ音飛びして近くで聞いても遠くで聞いても音量の差が少ないスピーカーと言う事です。
従来のスピーカーは点音源といいまして、音の減衰は距離の3乗に比例します。
しかしラインアレイシステムは、線音源といい減衰が距離の2乗にしか比例しません。専門的には「遠達性が良い」ということになります。
スピーカーの近くの人は爆音で耳が痛いけど、遠くの人は物足りない、ということが非常に少ないスピーカーシステムなのです。さて、ではこのBose L1ではどうなっているかと言いますと、5.7cm口径スピーカーを24個縦に一直線にマウントしてラインアレイスピーカーを形成しています。水平160°の広く均一なサウンドを遠くまでお届けできます。
このラインアレイシステムは個々の5.7cmスピーカーから出る音自体のエネルギーが小さいのでマイクを近くから向けてもハウリングしにくいんです!
これはラインアレイならではの強みですね!

ミュージシャンにオススメのL1!

操作性もミュージシャン1人1人が直接使いやすいようなミュージシャンサイドに立った設計がされており、セッティングから操作まで本当に簡単に作られています。
セッティングはアンプ内蔵のフロアベースに二つに分かれた柱のようなラインアレイスピーカー部を差し込み、連結するだけ。
あとは、マイクやエレキ、ベースやエレアコを直接入力。
そして、各メーカー協力して作られた「ToneMatchテクノロジー」によって、接続するマイクや楽器にあわせたプリセットイコライジングを選択すれは、そのマイクや楽器のナチュラルな特性をそのままL1から出力する事ができます。
プリセットリストを見ると、某有名マイクブランドやエレキ、アコギブランドが正式に名前入りでプリセットされてます。ちゃんとブランド毎エンジニアを呼んで各ブランドが納得するまで調整した事が伺えます。

オプションのT1 ToneMatch audio engineをお使い頂ければマルチエフェクトもかけられた上に入力数も増えますから1人1台は難しいような場合もL1とT1入力数あわせて最大6chモノ+1chステレオ入力できます。
このT1がまた優れものでして、やはりここも簡単操作!
3chモノ+1chステレオ入力で、エディットしたいチャンネルをセレクトして、ディスプレイ右側のCH Editつまみをまわして設定したいエフェクトにあわせ、ディスプレイ下の三つのつまみを操作するだけ!マルチエフェクターを触った事のあるギタリストならすぐに操作方法も飲み込めると思います。
クロマチックチューナーも入ってますし、パライコに至ってはPA屋さんにとって馴染み深い周波数表記と同時にクロマチック音階表記(440Hz=A4みたいな)もしてくれます。このエレアコの6弦2フレット ... 5フレットの音だけブンブン回っちゃうんだよなって時は周波数よりもむしろG2辺りを探して1/3octくらいのQでカットすればいい訳ですから、周波数にピンとこないミュージシャンにとってうれしい親切設計ですね!
コーラス等モジュレーションやリバーブ、ディレイなど空間系エフェクトもスタジオレベルの高品位なモノが入っております。リバーブは欲しいという方はぜひぜひこのT1もご一緒にどうぞ!

L1はこんな方にもオススメ!

例えばですが...
カフェやバーにL1が1セットあれば広さにもよりますが、何のことはないliveシステムの出来上がりです。操作はすべて出演者が手元で行えるので、お店のスタッフの方がPAシステムの小難しい操作を覚えることもないでしょう。
L1は1台で4入力ありますのでギターの弾き語りからカホン+ベース+ギター+ボーカルと言ったアコースティックセットまで難なくこなせます。
前述の通りラインアレイシステムを採用していますので広いエリアに均等な音量を提供することが可能です。
また出演者とオーディエンスが聞く音が同じなのでリハーサルが取れないような場合にも簡単です。お客さんに聞いて欲しいな、という音を自分が聞こえるように調整すればよいのですから。

ニーズにあわせてシステムプランをチョイス

先にも書きましたが、L1単体ではやはり低音は少しもの足らないのですが、このL1一台でオプションのサブウーファーB1を最大2台まで駆動可能です。
ボーカルのみならL1単体のベーシックパッケージで、アコギやエレキならシングルベースパッケージで、ベースやドラムならダブルベースパッケージがしっくりきます。

MPでは特にアコースティックギター奏者、特にフィンガーピッカーに人気で、艶のあって元気なサウンドが魅力です!シングルベースパッケージ+T1という組み合わせが当店売れ筋No.1ですよ!

現在店頭デモできます!ぜひ店頭でBose L1 model I systemの魅力を体感してください!
クリックで販売ページにジャンプ、別ウィンドウが開きます。

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checker:徳次郎/Takumi Otani

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