Blackie
DI-SNAKE
今回はちょっとマニアックな小物です。DIです。その名も"DI-SNAKE"。モロですね。
Product Overview of DI-SNAKE
DI-SNAKEは+48Vで作動するDIです。見た目はただの変換ケーブルのように見えますが、違います。1/4"の部分にFET回路が仕込まれており、ここでインピーダンスを変換します。「マジか?」と思って空けてみようとしたのですが、ロウ付けされているらしく外れませんでした...。
長さは4m、入力インピーダンスは4.7Mohmとのこと。充分な数値ですね。周波数特性はちょっとはっきりしないのですが、かなりワイドレンジです。DIもかなり素子を持っていますから音に(良し悪しは別として)癖はつきますし、ノイズ増加の原因にもなります。そういった部分を回避できると言うのは非常に大きいといえるのではないでしょうか。
Sound Impression of DI-SNAKE
構造上Liveでの使用は不可能(パラアウトが出せない)なのでRecordingで試してみました。
Bassistさんに「これDIなんすよー」というと「えー!」という返事が。まぁそうでしょう。スタジオのコネクターパネルに接続して終わりです。ケーブルも4mありますから特に延長の必要もなく、ラクチンラクチン。
音ですが存在感があり、どっしりとしていて太い感じです。重たいという感じではないですね。Slapの高域もしっかり収録できています。存在感があります。通常のDIに比べて変換する部分が楽器に近いからでしょうか。非常にフレッシュな印象を受けます。もしこれがハイインピーダンス、アンバランス回路に起因するものだとしたら、スタジオ内のDIまでの数メートルですら失われているものがあるということですね。ちょっとショックでした。
音の印象を聞いてみましたがやはり、「太いし、(スピード感が)早いね。」とのこと。更に「これいくら?」と
買う気満々にさせてしまいました。
2本そろえてkeyなどにも使ってみたいですね。どんな音になるのか楽しみです。
Afterwords
パラが出ないのでTuningがちょっと不便かな、とも思いましたが、録音ならば、MixerかInterfaceから1本ラインを出してあげれば問題ないでしょう。
最近、自分の出す音に責任を持つ、ということなのか、Bassistの方がDIを購入してくださったり、相談を受けることが多くなってきました。
Avalon Design U5などはその好例かもしれません。 Live用としてはご利用いただけませんが、録音用をお探しの方、その選択肢にDI-SNAKE入れてみてください。
現在店頭でも試せます。