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BUZZAUDIO
elixir

Product overview

さて今回もVPR Alliance対応の製品です。今回はBUZZAUDIOというニュージーランドのブランドです。あまり効きなれ慣れないブランドですが、アウトボードを多数開発しているメーカーです。
さてelixirですが、コレはbuzzaudioMA-2.2マイクプリアンプをベースにしています。
トランスレスタイプのインプットステージにはオリジナルのClass A差動アンプモジュールBE40を2系統装備しています。
アウトプットステージには新たに設計されたBE50アンプモジュールとLundahlLL1517出力トランスが採用されています。
Lundahl出力トランスを採用することで、低域の歪み特性による倍音が加わり音楽的にタイトなサウンドを導き出します。
MA-2.2はオプションでトランス出力が用意されていますが(デフォルトはトランスレス)、それに近い感じになるのでしょう。
elixirの最大出力レベルは+34dBu(!!)を誇ります。これにより歪みのないクリーンな信号をレコーダーに余裕を持って供給することが可能です。
マイク入力のゲインレンジは、22dBから70dBまたは-20dBのパッドが適用された場合、2dBから50dBになります。
リボンマイクのような出力の小さいマイクには最適なゲインレンジを誇ります。
入力インピーダンスは、"H"で4000オームか"L"の1200オームです。
楽器接続用のインストゥルメント入力段にはFETによるブートストラップ回路を搭載し、ハイインピーダンス信号を理想的にelixirのプリアンプ回路に送るためにローインピーダンス変換を行います。
フロントパネルのジャックコネクタに接続されると自動的に信号経路がこちあ優先されます。
インストゥルメント入力のゲインレンジはマイク入力よりも10dB低い12dBから60dBになります。入力インピーダンスは1Mオームまたは20kオームの選択が可能です。
Mute回路を搭載しているのも注目です。回線やマイクの変更の際にいちいちgainを絞りきらなくてもすみます。

Sound impression

さて実際の音ですが、ちょっと太めな印象。やわらかくマイルドという感じですね。
Lo Midが充実している感じとでも言いましょうか、決して重たい感じのする音ではありません。
ちょっと落ち着きがあるという感じでしょうか。ヨーロピアンという感じに近いのですが、まんまヨーロピアンという感じではありません。
いろいろに使っていけそうな感じですが、Jazz,AORなどの落ち着いた音楽には、更に音に深みを加えてくれそうな印象です。
最近「高級機材の音」というものをいろいろな人と話すのですが、その中で共通に話題になるのが、「嫌味のない中域、特に中低域」 ということです。200Hz-500Hzあたりのなかなか処理が難しい周波数帯を高級機材はさらりと、優雅に出してくれます。EQで無理やりカットする必要もなく、自然で太い音になります。最近冗談半分に「中域が優雅で嫌味がないのがなのが、高級機材だよね」と言っているくらいです。
elixirもそんな印象のする音です。
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checker:Takumi Otani

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