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Antelope Audio
OCX

Product Overview of Isochrone OCX

今回チェックするのはAntelope Audio OCXです。ワードクロックジェネレーターですね。デジタル録音全盛の昨今、ハイエンドなアナログデバイスはもちろん、にわかに良質なAD/DAコンバーター、ワードクロックジェネレーターの需要が高まってきているように感じている今日この頃です。またオーディオ愛好家の方々もSpeakerやアンプ、デッキに加え、ワードクロックジェネレーターで音が変わるという認識の下、良質なワードクロックジェネレーターに注目なさっているとか。
確かに一般の方からのお問合せで「ワードクロックジェネレーター」という単語を聞く機会が増えました。

ワードクロックジェネレーターとは...

さて、あまり詳しくない方のためにワードクロックジェネレーターとは何なのか?何をするものなのか?を簡単にですがご説明させていただきます。
ワードクロックジェネレーターとはまずその言葉の通りワードクロックを生成するものです。ワードクロックとはデジタル信号に不可欠なファクターで、すべてのデジタル信号はこのワードクロックに沿って記録、再生さています。つまり、ここが撚れるとそれに関するすべてのデジタル信号に影響がでます。
経験がある人もいるかもしれませんが、48kHzで収録したdataを44.1kHzで再生すると曲のBPMが1割ほど遅くなりピッチも半音ほど下がります。
48kHzで収録したdataを96kHzのクロックで再生すると、BPMは2倍になり、ピッチもオクターブ上がります。
ADコンバーターには必ずワードクロックジェネレーター(以下「WCG」)が搭載されています。サンプリングレートと密接な関係があり、ワードクロックの周波数はサンプリングレートと同じ、といっても差し支えはないでしょう(正確にはDigidesignのSuperClockなどがあるのでちょっと違いますが...)。WCGが登場した背景には、音を良くする、クリーンなクロックを供給する、ということよりもデジタル機器間のシンクを取るということの方が大きいと思います。
デジタル機器が少なければわざわざWCGを使用しなくてもシリアルで接続していれば問題ないのですが、ADコンバーターが複数台になり、シリアルで接続するとジッターが増加するようになります。
すべてに同時にクロックを供給してやる必要があるのです。
おそらく、その頃に「WCGを変えると音が変わった気がする」というようなことがあったのでしょう。
如何に正確な矩形波が出力できているかで変わってくるのだと思いますが、クロックを複数台のデジタル機器に供給できるのは当たり前で、
如何にクリーンなクロックが供給できるか、
如何に正確にdataを再現できるか、
ということに主眼が置かれて開発が行われているのだと思います。

Sound Impression of Isochrone OCX

さて今回OCXを借りて試してみました。場所はわれらがホーム Annex Rec Control Roomです。お勧めの設定があるとの事で、頂いたメモを見ながら接続していきます。
今回は
OCX BNC output→(Wordclock cabel)→Apogee AD-8000,
OCX AES output→(AES/EBU cabel)→Apogee AD-8000
の2種類の接続を行いました。ソースはCDをProTools上に取り込んで、それを再生しながらいろいろ切り替えていきました。といってもリアルタイムで切り替わるわけではないので一度止めてからの試聴ですが。まずAD-8000のクロックで再生させます。ちょっと太い感じでしょうか。Hip-Hopのプロデュースを多く手がけてらっしゃるD.O.IさんがAD-8000をクロックマスターに使用している(贅沢!!)、という話を聞いたことがありますがそれも分かる気がする音質ですね。さて、OCXを44.1kHzにセットしてBNC経由供給で聞いてみます。すっきりしていますね。印象は良いですが、価格を考えるともうちょっと何か...という印象もぬぐえません。
同じく44.1kHzでAES/EBU経由供給で聞いてみます。がらりと印象を変え、ヌケの良いロックな、元気な感じの音になります。これはいいですね!好きな感じの音です。
さて一番のお勧めの方法です。
176.4kHzにセットし、出力をWC/4にセットします。176.4÷4=44.1ですね。
これは素晴らしいです!!リバーブエンドがシルキーに広がり、良く出来たアナログな印象です。砂地のようなザラっとしたリバーブが、ベビーパウダーのように。木綿豆腐が絹ごし豆腐のように変化します。
初期の粗いデジタルリバーブがt.c. electronic M3000やRev4000になったというといいすぎでしょうか?まんざらそういった印象を受ける人も少なくないのではないかと思います。分かりやすく(?)言うと音の粒子のサイズがまさしく1/4にきめ細かくなった感じです。Jazzやクラシックなど生音重視の録音/再生にはもってこいでしょう。

Afterwords

総じているのはしっかりしたクロックジェネレーターにある、分離の良いエッジのある音でしょうか。オーディオ愛好家の方も1台で3種類の音が得られるのは楽しいのではないでしょうか?
制作サイドとしてはもってこいですね。以前S&R誌で「クロックを変えて音を変える」を言うのをちらりと読みましたが、EQやアウトボードでは変更できないトータルな印象の変化とでも申しましょうか。
ケーブルを交換したときの変化に近いのかもしれませんが粒子のサイズが変わって感じたのはこれが初めてです。
是非皆さん体験してみてください。

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checker:Takumi Otani

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