ADAM Professional Audio
T5V&T7V

だんだんペースダウンしてきた感のある製品レビュー2018ですが,新製品のチェックを怠っているわけではありません。ご安心ください(?)

発売されてしばらく立ちますが,今回はADAMのモニタースピーカーを見ていきましょう。Fシリーズの後継という立ち位置にいる印象のTシリーズです。その実力や如何に!

デモ機を快く手配してくださったCFEのM岡さんいつもありがとうございます!

Product Overview of T5V&T7V

まずは本体から見ていきましょう。

T5V,T7V背面のパネルはほぼ共通しており,UnbalancedでRCA,BlancedでXLRの入力を備えています。HF,LFのコントロールはスイッチで-2dB/0dB/+2dBが切替可能です。入力感度は-60dBから+18dBまで連続可変です。

スペックの表記と参りましょうか

Spec of T5V

ウーファー
個数1
バスケット直径127mm / 5inch
コーン材質ポリプロピレン
ツイーター
個数:1
タイプ:U-ART
ダイアフラム面積2420mm2 / 4inch2
同等ダイアフラム直径48mm / 1.9inch
速度変換比率41
ダイアフラム重量0.17g
ウェーブガイドHPS
内蔵アンプ
個数2
ウーファー1
タイプPWM
出力(RMS)50W
ツイーター1
タイプPWM
出力(RMS)20W
コントロール
入力感度スイッチ切替え +4dBu/-10dBV
ゲインYes
高域シェルビングEQ-2dB/0dB/+2dB
低域シェルビングEQ-2dB/0dB/+2dB
入力コネクタ
アナログXLR/RCA
入力インピーダンス10kOhm / 20kOhm
一般データ
パネル背面
周波数特性45Hz ... 25kHz
THD > 80Hz0.5%
最大SPL@1m(ペア)≧106dB
クロスオーバー周波数3kHz
最大消費電力132W
重量5.7kg
寸法(H x W x D)298 x 179 x 297mm
保証2年間(延長保証有り)
付属品パワーコード、クイックスタートガイド

Spec of T7V

ウーファー
個数1
バスケット直径178mm / 7inch
コーン材質ポリプロピレン
ツイーター
個数:1
タイプ:U-ART
ダイアフラム面積2420mm2 / 4inch2
同等ダイアフラム直径48mm / 1.9inch
速度変換比率41
ダイアフラム重量0.17g
ウェーブガイドHPS
内蔵アンプ
個数2
ウーファー1
タイプPWM
出力(RMS)50W
ツイーター1
タイプPWM
出力(RMS)20W
コントロール
入力感度スイッチ切替え +4dBu/-10dBV
ゲインYes
高域シェルビングEQ-2dB/0dB/+2dB
低域シェルビングEQ-2dB/0dB/+2dB
入力コネクタ
アナログXLR/RCA
入力インピーダンス10kOhm / 20kOhm
一般データ
パネル背面
周波数特性39Hz ... 25kHz
THD > 80Hz0.5%
最大SPL@1m(ペア)≧110dB
クロスオーバー周波数2.6kHz
最大消費電力132W
重量7.1kg
寸法(H x W x D)347 x 210 x 293mm
保証2年間(延長保証有り)
付属品パワーコード、クイックスタートガイド

T5VとT7Vの大きな違いとしては,サイズと重量,あとは周波数特性,ということになりましょうか。ただ後述しますが音の印象は意外とに違うものでした。

Sound Impression of T5V

さてお借りできたデモ機を弊社Annex Recording studioのControl Roomに持ち込んで視聴してみました。よく使用するReference Sourceを使用しての視聴です。通常はADAMのA7が設置されておりますのでそれとの比較も楽しみです。

通常の環境はDMSDのインシュレーター DMSD50が使用されており,AC,Lineケーブルもそれなりのものを使用しています。ですのでここはそのまま流用し,Spekaer本体のみを入れ替える,という形で試聴していきました。音の印象の中にDMSDの影響があることをご理解ください。

ぽんと置き換えてみると意外と収まりよく乗っかってくれました。それもそのはず,A7のWidth=180mm,T5VのWidth=179mmでした。

レベルを0dBに揃え,試聴です。確かにADAMサウンドが得られますがA7,A7X,S1Xなどとは別の方向を向いている印象です。Fシリーズとも違うかなと。Woofer sizeがA7=6.5inch,T5V=5 inchなので少し低域に不足を感じます。Spec上は低域はA7=46Hz,T5V=45Hzですが低音の量感という意味ではウーファーが大きいほうが有利ですね(この辺は物理現象ですので仕方ありませんが)。高域はまさにADAMらしい仕上がりです。

デモ機がまだ新しいくてユニットが硬いせいなのか,ダンピング感がもう少し欲しい気はします。CompressionのGRが触れた瞬間のアタック感がちょっと見えづらいかな,と思いました。

とはいえRefernceをサイズ通りになかなか気持ちよく鳴らしてくれましたので価格のことを考えれば充分な性能だと思います。また,DAWを自宅で始める方がA7やS1Xをドカンと鳴らせる環境を持っているというのは稀だと思いますのでこのアプローチはこれで正解だと思います。

Sound Impression of T7V

さて,T7Vの順番です。T5Vより一回り大きくWidth=210mm。まぁなんとかDMSD50に乗せ試聴です。

音質の傾向はT5V似ていながらもやはりWoofer sizeが7inchになりますので低域の見え方が違います。だいぶ「ああ,そうそう」という感じになってきます。おそらくバスレフポートまで考慮しての周波数特性だおと思いますが,A7がフロントに配置されているのに対しT5V,T7Vは背面に配置されていますのでそのへんの影響もあるのでしょう。確かにT7Vのほうが低域の伸びは感じられますが,ハンドリングのしやすさはA7のほうが優れていると感じます。中低域と低域のつながりが見えやすいと言う印象です(いつも使っている,という影響は大きいと思いますが)。

HF/LFのスイッチをいろいろ切り替えてみるとC/Rの環境下ではどちらも-2dBが一番しっくり来ました。

T7Vだとだいぶ作業はやりやすそうだな,と感じます。メインモニターとまでは行かなくてもデジタルピアノのモニターなどそこまでシビアさは必要ないけどワイドレンジに,綺麗に鳴ってくれないと困る,みたいな環境にはもってこいかと思います。別にT7VやT5Vの解像度が低いというわけではありませんが,制作時にシビアなモニターを用いて細部が気になり作業が前に進んでいかないのも困りますので。

T5VもT7VもA7と比べるとちょっと派手な印象を受けます。そういう意味ですと録音/制作向けかと思います。

Afterwords

業務用途,となるとちょっと力不足かもしれませんが,ヘッドフォンでの作業は辛くて,とりあえずスピーカー欲しい!という方にはオススメできるスピーカーです。設置には多少のノウハウは必要かもしれませんが,インシュレーターなどでだいぶ良くなります。お気軽にご相談ください。

そうそう,背面のLevel knob結構簡単に回るのでフロント側から手を後ろに回してHF/FLのスイッチを切り替えるときにはご注意ください。もう少し重ためのPOTになるとユーザーフレンドリーな印象です。

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checker:Takumi Otani

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