Fender   American Original 70s Telecaster Custom Mocha

70年代の幕開けと共に、ポピュラーミュージックはオーバードライブされたアンプサウンドをハムバッカーで奏でるファットなサウンドが主流になりつつありました。フェンダー社は伝説的なピックアップデザイナー、セス・ラヴァーを起用し、高出力のデュアルコイルピックアップの開発に取り組みます。その結果として生み出されたのがラージサイズのボビンとスレッド仕様のクニフェ(CuNiFe)マグネットを採用したWide Rangeピックアップでした。このピックアップはTelecaster CustomやTelecaster Deluxe、Telecaster Thinline、Starcasterといった70年代を象徴するアイコニックなモデルに搭載され、当時のフェンダー製品を特徴付けるポイントのひとつとなります。1979年にこれらのモデルが生産完了となったタイミングで、クニフェマグネットピックアップも姿を消してしまいました。American Original ‘70s Telecaster Customは40年ぶりにクニフェマグネットWide Rangeピックアップを蘇らせたモデルです。ブリッジにはティム・ショウによってデザインされた‘70s Telecasterシングルコイルピックアップを搭載。各ピックアップは専用のボリューム/トーンコントロールが可能で、ピックアップポジションを切り替える3ウェイトグルスイッチを装備しています。当時のボディラジアスやハードウェアスタイリング、ボディフィニッシュを忠実に再現しています。