特徴
ステレオ・アナログ・フィルター
8種類のマルチ・エフェクト・アルゴリズム
T-Rackonizer にはアナログ・ディスクリート回路を採用した鋭い切れ味の24dB/octのローパス・フィルターが2基搭載されています。カットオフとレゾナンスはL/Rチャンネル別々に操作できるので1系統のフィルターでは難しい奥行きのある立体的なサウンドや、トリッキーなサウンドを得ることができます。カットオフは1系統のLFO(サイン波)、L/Rチャンネル別々に調節可能なエンベロープで時間的な変化をつけることが可能。さらにLFOとエンベロープを組み合わせることで、より複雑なモジュレーションを構成することもできます。フィルター・カットオフは Cut CV 入力を使用して外部からのCVによるコントロールも可能です。
LFOはリセット機能を備えており、入力されたオーディオ信号のレベルが設定を超えるとゼロに戻り再スタートします。このLFOリセット機能とスピードを組み合わせることで、入力したドラムマシンやリズムギター(Hi-Z入力のためダイレクトに接続可)などとスピードが同期しているかのような効果を得ることもできます。
マルチ・エフェクト・セクションにはコーラス、フランジャー、ディレイ、リバーブなど合計8種類のアルゴリズムで構築されるマルチ・エフェクトが搭載されています。パネル中央にレイアウトされた「Program」ノブと8つのLEDでアルゴリズムを選択し、「Para1」、「Para2」 ノブでアルゴリズム毎に用意されている2つのパラメーターを操作します。シンプルながらダイナミックな変化をもたらすパラメーターでサウンドにバリエーションを与えます。エフェクト・アルゴリズムは Program ノブによる切り替え以外にも、Prg CV 入力を使用して外部からのCVによる切り替えも可能です。
Program | Param1 | Param2 |
---|---|---|
Tracker | VCO Vol | PLL Track |
Siner | Sine FM Mod | Sine Freq |
Warp | Warp1 | Warp2 |
Wave Gde | Pipe1 Lgth | Pipe2 Lgth |
Delay I | Delay1 | Delay2 |
DelayII | Delay1 | Delay2 |
Reverb I | HP Filter | Reverb Time |
Reverb II | HP Filter | Reverb Time |
フィードバックとルーティング
T-Rackonizer の大きな特長が各所に用意されたフィードバックやルーティングパスです。+方向へ回すとレゾナンス、-方向へ回すと強烈な低音を発生させる「Feedback」ノブ、各チャンネルのフィルターのオーディオ出力をディレイにフィードバックさせる「Delay Feedback」ノブ、一方のチャンネルのオーディオ出力をもう一方にミックスさせる「Mix」ノブの3種類が両チャンネルに用意されており、強烈なフィードバック・サウンドやカオティックなサウンドを生み出す事が可能です。「Feedback」と「MIX」は Feedb CV 入力、Mix CV 入力を使用して外部からのCVによるコントロールも可能です。
Hi-Z 入力に対応
エレキ・ギター&ベースも直接入力可能
T-Rackonizer はHi-Z(ハイ・インピーダンス)入力に対応しているのでエレキ・ギターやベースなどインピーダンスが問題になる信号レベルの低い楽器を接続することも可能です。オートワウ、LFOを利用したトレモロの様な効果、マルチ・エフェクトによるコーラスやリバーヴはもちろん、各フィードバック・レベルを上げて凶暴かつ混沌としたノイズなど様々なサウンドが得られます。
Spec
- WIDTH
- 26 HP
- DEPTH
- 23 mm
- 消費電流
- +12V: 130 mA, -12V: 70 mA
