Ibanez   AEGB30E-NTG

ボディを抱える際に肘が当たる部分に角度を付けることで、ストレスレスでいながらしっかりとホールドできるように設計した、このモデル最大の特徴です。
座奏、立奏を問わず肘を支点とする奏者は多く、また腹～鳩尾側の支点となるボディBACKで鳴り感を体感する上でも、この部分の"心地よさ"はとても大切だと考えています。腕の長さ、手の大きさなど個人差を考えてコンター・カットの長さは出来るだけ長め(ボディ・エンドからくびれに入る位置辺りまで)に設計しています。

木製のオリジナル・サム・レスト(指置き)を装備しています。
丸みを帯びたアコースティック・ベースの雰囲気を壊さないよう、またサウンドホールを覆い隠さぬように外周全体をデザインし、指を置く部分は弦に沿うようにネック側からブリッジ側へ伸ばしたラインで段状に加工しています。
親指を置く位置は奏者によって様々なため、なるべく幅広いフォームに対応できるような設計です。
サム・レストのラインに沿って親指を移動するだけで、ブリッジ寄りで弾いたときはタイトに、ネック寄りで弾く場合はふくよかなサウンドへ、と簡単に音色の変化が楽しめるでしょう。
このレストは、3点のスクリュー部のみをボディTOPと固定しており、それ以外はフローティングさせています。弦までの間隔が(レスト無しより)狭まるので弾きやすく、共振防止にも一役買っています。

ナチュラル・クリア(艶アリ)で仕上げたボディ・トップはスプルース材です。明瞭でバランスの取れたアコースティック・サウンドが特長です。
ボディのサイドとバックには、マホガニーに似た外観とサウンドを特長とし、温かな中低音域成分に富むサペリ材を採用しています。
ネックはメイプル材をニャトー材で挟み込んだ3pc構造とし、そのシェイプは握り込みやすいスリムな形状です。
また初めてアコースティック・ベースを手にとるプレイヤーにも扱いやすい、ミディアム・スケールを採用しました。