Super Spikes
SS1

今回はインシュレーターです。audio-technica AT6099以来でしょうか。そのコンセプトはインシュレーターによくある,可動部を1点で支える,というものです。

では実際の音はどうなのでしょう。早速見見て行きましょう。

Product Overview of SS1

構造に関しては細々書くより,画像を見ていただくのが早いと思います。

サイズはH16mm×φ32mm,重量はg/個です。肝心の耐重量は400kg/個(!)です。最初見た時には目を疑いました。

ハウジングに余裕があるので多少の傾きは問題有りません。ただ上面が滑りやすいので傾斜目的で導入すると音を出した時にスピーカーがずれるかもしれません。

Sound Impression of SS1

さてさて、インシュレーターの構造ばかり見ていてもダメですから音に移りましょう。

スピーカー下に入れてみます。

AT6099のときにも書きましたが3個セットですので「前が2つと後ろが1つ」か「前がひとつで後ろが2つ」になると思います。

今回は前がひとつで後ろが2つで試してみました。

それまでもインシュレーターを使用していたので、何も無かったところに入れた劇的な差、というのはありませんでした。

ただ、インシュレーターを交換すると音が変わる、という事実を改めて認識しました。

以前 ADAM F5のときに10円玉を入れただけでもベタ置きと比べて改善しましたからまぁ、当然といえば当然です。

テスト方法ですが、まずよく使用するRefernce Sourceをモノラルに分割し、モノラルトラックを左右に振り、AT6099とSS1で比べてみました。

まずモノラルでのSS1の効果ですが、高域の透明感が増して伸びが良くなりました。

ハイハットが一回り薄くなったような感じです。

誤解を招くかもしれませんがSabianだったハイハットがPaisteに替わったような印象でしょうか。

ダイナミックマイクで録音したか、コンデンサーマイクで録音したか、の違いに近いとお伝えしてもよいかも知れません(やや大袈裟ですが)。

続いてステレオでのチェックです。すぐ切り替えが出来ないのでどうしても印象での比較になりますがご容赦下さい。

やはり気になるのは左右の広がりです。前述の高域の透明感のおかけか、左右の広がりがより認識できます。奥行き感はそこまで替わりませんでした。解像度は向上したように感じます。

解像度が上がるのでモニター時の音量を下げることが可能かと思います。そうすると作業環境が音で飽和しづらくなります。結果耳が疲れることも無くなり、Mixの精度も上がるかと思います。

「風が吹けば桶屋が儲かる」的な理論に聞こえますが、僕自身は充分に恩恵を享受しています。

Mixの際にどうしても高域をブーストしてシャリシャリした仕上がりになってしまう...という方にはもってこいのインシュレーターかと思います。

Afterwords

間違いなく良いインシュレーターですが、使用すればよい、というものではなく現状との改善点に着目して導入すればよいと思います。

電源ケーブルもそうですが、効果が強力になってくると、使用環境を選びますね。

とはいえ、試してみないと判らない部分もあるかと思います。

つくば店ではAT6099と並んでSS1も試聴可能ですので効果を確かめたい方はお気軽にご来店下さい。

Super Spikes,SS1 画像

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