AUDIOTRAK
3GS DOCK

今回のレビューは小物です。いわゆるオーディオアクセサリーという感じです。iPod用のコネクターにさして高音質を取り出すというコンセプトの商品です。早速見ていきましょう!!

Product Overview of 3GS DOCK

最初に見たときには「えらくまぁニッチなというか...」と思いました。あと「MP3を聞いている人が音質なんか気にするんだろうか?」とも思いましたが、面白い試聴結果を聞いたことがあります。

その試聴とはCDをiTunesで取り込んで回転HDとSSD(=Solid State Drive)に保存して、オリジナルのCDと試聴の3つを比較するというものです。
結果はSSDの圧勝だったとか、回転のムラが無いのでジッタが減少し非常に伸びやかな音質になったとか。そう考えるとiPodも音質も(フォーマットにもよりますが)音は良いのではないかと思えます。

また手軽に音楽が聞けること、と音質のクオリティが反比例の関係にあるのは悲しいです。この3GS DOCKはそこをテクノロジーではなく発想の問題で解決したユニークな製品です。

ただ残念なのがLineレベルの出力となり、音量の変更は本体ではできません。そこがネックと言えばネックですね。

Sound Impression of 3GS DOCK

さて早速試聴です。スタッフのiPodを借りて試してみました。miniステレオのジャックからモノラルフォーン×2のケーブルをまずはPhones Outに接続して聴いてみます。

まぁこんなもんだよね、という音質。というか聞き慣れた感じのiPodの音がします。
次に3GS DOCKを接続して試してみました。素晴らしい、高域の感じが自然になり、一回りクリアになります。

結構ちがうもんだなぁと思いました。機材でこの差を出そうとすると結構お金出さないといけないんじゃないか、という差です。

理由をいろいろ考えてみてひとつの結論にたどり着きました。正解かどうかは分かりませんが、あながち間違えていないと思います。
まずphones Outは内部デジタル処理でで音量調整ができるようになっています。内部の処理の方法は分かりませんが、PCMで考えたた場合音量をさげるというのは使用するBit数を下げる、と言う事になります。CDのdata faormatは44.1kHz/16Bitですが、このBitが少ないとダイナミックレンジが失われ、音に張りがなくなってきます。正直Full Volで聞く人も少数派だと思いますので普通にHeadphoneで聞く場合には収録されているフォーマットを生かしきっていないと言う事になるのでは無いかと思います。
3GS DOCKを使用した場合にはそういったデジタルプロセッシングがありませんし、回路もそれなりのモノを使用しているのでしょう。クリアな感じ、自然な印象はその辺からきているのだと思います。

Afterwords

Headphone聞く場合には仕方ありませんが、車の中や、CDを持っていくのがかさばる場合など意外と我々音響屋さんの中でも好評のiPod。それが高音質になるというのはとても嬉しいことです。
ケーブル付のバージョン(3GS 10cm,3GS 1.0m)も有ります。個人的には今回紹介した3GS DOCKに好みのケーブルをつけるのがちょっと通(古い)な感じでいいと思います。

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Product Review