Fender Japan ST-62TX,TL-52TX Modify
ギターを演奏される方は一度は演奏する事があるであろうFENDER JAPAN。名前の通り日本で製作されており、各年代を忠実に再現し精度の良いハードウェアパーツを使いモデルによっては本家USAパーツを搭載したものもあり、作りの良さや綺麗な塗装に定評があります。多くのモデルにおいて配線材やコントロールポットなどのコントロール系パーツがミドルグレードなものが使用されています。これではUSA製PUを搭載したモデルも本領を発揮できません。
Abstract
そこで今回はUSA CUSTOM SHOP製TEXAS SPECIALを搭載しているFENDER JAPANのST-62TXとTL-52TXをK-PLANT流にモデファイしてみました。
モデファイ内容は主に二本共にPU以外の電装系パーツ交換による音質向上とナット交換、フレットの加工による演奏性アップが目的です。
Parts
今回の改造に使用したパーツは...
- VOLポット XOTIC Smooth Vol 250K
- TONEポット XOTIC Smooth Tone 250K
- Switchcraft #11 MONO JACK
- CRL 5WAY SW(ST用) 3WAY SW(TL用)
- HUMAN GEAR 1945 NOS Western Electric Braided wire22
- 半田 KESTER 44
- 導電塗料
- OILナット
です。
作業工程
まずはオリジナルの配線を取り外すことからスタートします。
ご覧の通り、PUからの配線はクロスワイヤーが使用されていますがその他は細い配線でチョット頼り無い感じ...。SWはカバードタイプが使用されています。
私の経験上ですがカバードタイプはカバー無しのタイプに比べ寿命が短く、ガリノイズなどが発生した時に接点復活材を直接端子に付ける事ができなく改善できない場合があります。
導電塗料
パーツの取り外しが完了したところでコントロールザグリやPUザグリなどに導電塗料を筆で塗っていきます。 私が使用している導電塗料は炭素系を主原料にした導電塗料です。塗りむらが出来ないよう一度塗り、乾燥後にもう一度塗り重ねます。
導電テープ
次はPGに導電テープを貼り付けます。PGに合った全体を覆えるシールドプレートがあると一番良いのですが、ビス穴の位置が合わなかったりすることが多いので今回は導電テープを使用します。
この導電テープはホームセンターなどで売られてるアルミテープや銅箔テープとは違い、貼り付け面(のりが付いている面)も通電するようになっている特殊なテープです。
テープの端が重なるように貼り付けていき、どの部分でも導通する事によりしっかりしたノイズ対策ができます。
配線
シールディングがおわりましたら、いよいよ配線作業に移ります。
スイッチとジャックは音質と耐久性に定評のあるCRL SWとSwitchcraft #11を使用し、VOLとTONEはXOTICのスムーステーパーを使いポットを絞っていった時に緩やかにコントロール出来き微妙なニュアンスも再現できるようになります。
配線材はHUMANGEARから発売されているNOS(ニューオールドストック)の1945製Western Electric Braided wire22で全ての半田付け箇所に全ての半田付けはKESTER 44を使用しましたこの配線材は単線でクリアーなサウンドが特徴で私のお気に入り配線材の一つでもあります。
今回はこの配線材の特徴を更に引き出せるように、PUもクロスワイヤーからWestern Electric Braided wire22に交換しました。
コントロールの配線が終わったところで、先にシールディングしておいたザグリに配線をつけたラグをビスで取り付けポットに配線し、PG裏の銅箔テープもアースに落ちるように加工します。
このアースに落とすという事が重要で、導電塗料やテープ貼り付けただけではあまりシールディング効果が得られません。ザグリにポットの端子が当たっていないか(当たってしまうとアースに落ち音が出ません)配線が綺麗に収まっているか等を確認して配線作業終了!
フレット加工
さて次の工程はフレット加工です。指板Rがきついギターは弦高を高めにしないとハイフレットをチョーキングした時に音詰まりしてしまうのでハイフレット側をすり合わせをして若干低めにセッティングします。
こうする事により音詰まりを軽減できオリジナルの状態より弦高を低めにセティングできるようになります。 (あまり低く削りすぎると、音がシャープしてしまったりバランスが崩れてしまうので、あくまでもフレットの高さがオリジナルより若干低くなる程度です)
ナット交換
次はナット交換です。 オリジナルは漂白された牛骨ナットが取り付けられています。 漂白されたナットは白くとても綺麗ですが、漂白時に油分が抜けてしまいナット溝で弦の滑りが悪くなりがちです。 そのような事もありオリジナルから牛骨サウンドで滑りが良いオイルナットに交換します。
このオイルナットはリペアはもちろん、私がクラフトでも好んで使用しているナットです。 ピカピカに磨き上げた時の飴色な感じも良いです。 サウンドも漂白されたナットに比べタイトになります。
ナット交換が終わりましたら、全体的にセットアップをして完成!!
Afterwords
このモデファイしたギターを弾いた方はまずノイズの少なさに驚くはずです。シングルコイルが好きだけどノイズをどうにかしたいと言う方にはオススメ改造方法です。
サウンドはオリジナルの状態と比較するとまず始めに気が付くのは音が太くなっている事です。 そして耳障りな高音が無くなりマイルドな感じになっています。 高音が無くなりと言っても全体的にバランス良く出ている感じで扱い易いと思います。 VOLとTONEを絞っていった時の効き具合も、「こんな感じに...」と微調整ができ非常に良い感じです。
今回はこのようにモデファイを行ないましたが、皆様がギターをモデファイするときの参考にお役立て頂ければ幸いです。 又、「良い音」を出す為にはネックの反り、弦高、オクターブ調整、ネックの仕込角度の調整などセットアップを行なうことが第一歩目です。セットアップすることにより楽器の特性が見えてくるはずです。そこから「出したい音」になるように配線材やPUを変えたりカスタマイズを行なうと理想のサウンドに近づいていくはずです。
思い描いているサウンドにならない時や、どのパーツを使用すれば良いか解らない時など、お困りの時にはミュージックプラントがお手伝いさせて頂きますのでお気軽にお問い合わせ下さい!
モデファイが完了したギターはつくば店に展示、販売致しますので 当店にご来店頂き実際に試奏して頂ければと思います。 (同型のオリジナルギターも販売しており、違いを比べる事も可能です!)
Sound Sample
サウンドサンプルをご用意しました。
ノートPCクラスのスピーカーだと、今回の改造は分かりづらいかもしれません。ヘッドフォンを使用していただけると分かりやすいかと思います。
| ストローク | カッティング | フレーズ | |
|
ST-62TX 未改造機 |
Rear Half Tone(R+C) Center Half Tone(C+F) Front |
Front |
Rear |
|
ST-62TX 改造機 |
Rear Half Tone(R+C) Center Half Tone(C+F) Front |
Front |
Rear |
|
TL-52TX 未改造機 |
Rear Mix Front |
Center |
Rear |
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TL-52TX 改造機 |
Rear Mix Front |
Center |
Rear |
Modified by Kuro
詳しくはこちらのフォームからお問合せください。
今回改造に使用したパーツはギター/ベース パーツ ショップページからもお求め頂けます。
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